北総の空の下で 国際連帯 分断を打ち破ろう

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週刊『三里塚』02頁(0980号02面04)(2017/11/27)


北総の空の下で
 国際連帯
 分断を打ち破ろう


 四季のめりはりがぼやけてきているように思います。よく降ったなあ…というのが今秋の印象です。秋晴れ、いわし雲、名月…乾燥した空気が前提の秋の風物詩も冴えません。
 今月初め、水はけの悪い畑に足を踏み入れたとたんに、ズブズブッと足がめり込んだ時は驚きました。昔、稲の乾燥に使っていた長竹を通路に敷いて、その上をソロソロと移動しながら、なんとか小松菜を収穫しました。長雨、日照不足、10月末には季節外れの台風が吹き荒れるおまけまで付いて、農作業の苦労は絶えません。
 秋は、世界の仲間と交流を深める季節でもあります。自国政府と対決しつつ、国際連帯に活路を求めて11・5労働者集会と12日のソウル5万人デモが連続であるからです。三里塚で開かれる韓国民主労総との交流会は回を数え、今年はドイツからも合流しました。
 一方、排外主義が強まる中で出入国管理が強化されて、入国できなかった人たち、日本で難民申請を受理されず拘束や強制送還の危機にさらされている人たちがいます。日本が『命の危機を伴う難民受け入れは当然』という国際的な前提にさえ至っていないのは恥ずべき現実です。
 巨大資本は世界中から富を吸い上げて、内部留保し、租税回避地に溜め込んでいます。トランプは、アジアを回って武器を売りまくりました。これと闘う私たちが、国境で分断され、法律で縛られている現状を食い破って世界の仲間と繋がりましょう。
北里一枝
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