〝機能強化は正念場〟 NAA夏目社長訓示許すな

週刊『三里塚』02頁(0983号02面05)(2018/01/08)


〝機能強化は正念場〟
 NAA夏目社長訓示許すな

(写真 左からNAA夏目誠社長、森田健作千葉県知事、小泉一成成田市長)

 1月4日、成田空港会社の夏目誠社長は社員に対する新年の訓示の中で「機能強化案もいよいよ大詰めの段階、まさに正念場」とうそぶいた。そして、「国際空港間競争が激しさを増す中、総力を結集して実現しなければならない」と危機感をあらわにすると同時に、機能強化案が「国内の経済成長や周辺地域の発展に貢献していくための切り札」と得手勝手な見解を述べた。
 さらに「地域のご理解、ご協力を得るために全力を挙げていきたい」と住民の声に耳を傾けるそぶりを見せながら、周辺自治体の首長に振興策をちらつかせて抱き込み、4者協議会で決着を図ろうという魂胆だ。
 千葉県は産業振興、インフラ整備、生活環境整備など地域振興策の「基本プラン」を年度内に作るとしている。また、夏目は、昨年12月21日の記者会見で、関連用地のない自治体に周辺対策交付金の地域振興枠を優先配分する考えを示した。
 だが住民はだまされることなく、「目先の振興策を受け取ってそのツケを子や孫の代に回していいのか」とさらに怒りの声をあげている。
 住民無視の強行か、白紙撤回か、さらなる激突は不可避だ。4者協議会での住民の頭越しの合意強行を許すな! 3・4芝山現地闘争に結集して闘おう。4者協議会の開催を粉砕しよう。
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