団結街道

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週刊『三里塚』02頁(0984号01面06)(2018/01/22)


団結街道


 千葉地裁で来庁者の手荷物検査が始められる。仙台地裁で保釈中の被告が傍聴席にいた警察官を刃物で切りつけた事件を受け、最高裁が全国の裁判所に指示したそうだ▼警備を理由に裁判傍聴を制限することを許してはならない。裁判はすべてに公開するのが原則であり、裁判の公開性は傍聴の自由がなくては守られない。誰もがどんな裁判が行われているのかを知り、外に向けて語ることができなければ中世の暗黒裁判同然だからだ▼現在はどうか。裁判官が予断と偏見で警備法廷を指定し、公安警察が裁判所の前どころか中にまで入って、傍聴に訪れる人を監視し、威圧する。法廷の中でもゲシュタポ気取りの法廷警備員が傍聴席の様子をメモに取り、ささいなことで裁判長に退廷を促し、わが物顔で暴力的に傍聴人を排除している▼日本の傍聴席でメモが取れるようになったのは「裁判所記者クラブ」のメンバー(事前に申請すれば傍聴席まで確保される)以外メモが取れない状況に疑問を持った米国人弁護士が裁判を起こし一審、二審で敗訴。最高裁で逆転勝訴した1989年だ。逆に後退しているのがカメラ取材。戦後すぐは自由に被告の顔も撮影できたが、規制がかかり今やマスコミだけが開廷前に傍聴席の後ろから撮影することしかできない▼権利はかちとるもの。相川芝山町長の言論・集会妨害を許さず3・4現地闘争へ集まろう。
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