全学連三里塚現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 自治破壊を許すな 拡大中央委を開催 全学連三里塚現地行動隊長 今井治郎

週刊『三里塚』02頁(0985号02面04)(2018/02/12)


全学連三里塚現地行動隊日誌
 市東農地決戦の先頭に立つ
 自治破壊を許すな
 拡大中央委を開催
 全学連三里塚現地行動隊長 今井治郎

(写真 京都市内をデモ行進【1月27日】)

(写真 玉ねぎの移植【2月6日】)


 暦の上では春を迎えました。まだまだ厳しい朝晩の冷え込みに、畑では立派な霜柱が立つ毎日ですが、いつの間にか日が長くなり、日差しもだんだんと強さを増しているような。なかなか育たなかったネギや葉物は、つられて伸びてくるでしょうか。
 去る1月27日、雪の舞う京都市内で全学連拡大中央委員会が開催されました。昨年8月の全学連大会からの全国学生の闘いを振り返り、改憲阻止を軸とする今年の全学連運動の方針を確立するための重要な討論が交わされました。今回は、この中から印象に残ったエピソードを紹介します。
 まず、斎藤郁真委員長が提起した議案と、この間の全国大学での闘いです。「全国大学でいっせいに大学当局が自治破壊に踏み込んできているのは、その場所でいまだに団結を崩すことができない、もしくは甦(よみがえ)らせることを目指して学生が闘っているからだ。『反対』のないところでは『民主主義』的に支配ができるが、『反対』があるところでは『民主主義』を無視するしかないからだ」「ニーズは商品化できても、人間自体を商品にはできない」これは、闘う学生と大学当局との関係を如実に表しています。今、全国の大学で反撃の火の手が上がっています。沖縄大での学生の声を集めたアンケートを大学当局に初めて受け取らせ、東北大でもサークル棟「閉鎖」に対する申し入れ書を数年ぶりに大学当局に受け取らせたという勝利の報告がなされました。広島大学でのサークル自治破壊に対しても、副学長との交渉が実現しました。
 そして今日の「大学改革」の失敗を暴露し、「教育の本質は継承・共有とそれを支える人間の共同性にある」「人類の進歩は、『1人の10歩』によってではなく過去の地平を継承した『10人の1歩』の無限の延長によって成立してきた」と、大学と教育、学問のあるべき姿を提起しました。
 さらに、京都大の仲間からの「21世紀における自治寮の意義とその闘争について」と題する特別報告です。特に熊野寮が入退寮選考権をかちとる過程は「明文化された規則(○管規、寮規)の撤廃をお願いしても仕方がない」「制度そのものを打破する」として、寮での自主選考を非常に力強く続けることで大学当局に認めさせた歴史が紹介されました。
 三里塚闘争においても、同じ状況ではないでしょうか。空港周辺住民が誰も納得しない「空港機能強化策」、そこから上がる反撃の火の手。それは反対同盟の絶対反対で体を張る闘いを継承・共有する中で生み出されたものです。ついに芝山町に「ここに私達の生活がある これ以上の騒音はごめんだ!」と書かれた看板が建てられました。「4者協議会」の年度内開催が日程に上る中で、ぎりぎりとしたせめぎ合いが続いています。
 全国の学生は、2〜3月の市東さんの農地決戦、「空港機能強化策」との闘いに合流しよう! 援農、現地調査に参加し、三里塚の闘いを継承しよう!
 3・4芝山現地闘争―3・8請求異議裁判―4・1三里塚全国総決起集会に集まろう!

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