一斉行動 第3滑走路阻止を 敷地内住民の怒りと合流

週刊『三里塚』02頁(0988号02面02)(2018/03/26)


一斉行動
 第3滑走路阻止を
 敷地内住民の怒りと合流

(写真 離れで朝の打ち合わせ【18日】)

3月18日、59回目の一斉行動が、三里塚芝山連合空港反対同盟、三里塚闘争支援連絡会議のメンバーによって闘われた。
 3月13日に、第3滑走路建設など「成田空港機能強化案」が4者協議会によって最終合意される中での重要な行動となった。
 朝8時30分に成田市天神峰の市東孝雄さん宅離れに20人が集合、一日の行動に向けた打ち合わせが行われた。「反対同盟ニュース」は今回で54号。1面で4者協合意を弾劾し、「第3滑走路敷地内反対住民と連帯すれば建設を阻止できる」「成田空港では土地収用法が使えません。地権者が『売らない』と言ったらそれまでなのです」と、具体的な決起が始まっていることを「住民の声」として紹介した。
 伊藤信晴さんが全体状況を説明。萩原富夫さんが「空港機能強化計画をひっくり返すことはできる。第3滑走路敷地内住民への働きかけを強めよう」と訴え、市東さんも「われわれの運動で、勇気づけられる人も出てくる。今日は行動日和。一日がんばろう」と檄を飛ばした。
 この日は、今まで騒音地域外を回っていた人の一部を第3滑走路敷地内の訪問に振り替えるなどして、関係づくりに汗を流した。
 太郎良陽一さんは横芝光町、芝山町南部を回った。4者協合意でいよいよ立ち退き強制と騒音地獄がさし迫る情勢となったことで、不安と反対の人が増えたことをはっきりと実感した。婦人行動隊の宮本麻子さんは、成田市川上などの地区を回り、ニュースを配り旧知の人に状況を説明した。
 横芝光町、芝山町南部にはすでに「空港機能強化案から生活を守る会」など二つの住民団体が展開しているが、それ以外の地域からも動きが始まった。ある地域の住民から支援連メンバーに連絡があった。訪ねると「4者協合意に怒っている。自分も何かしなければいけないと考え始めた。地域の人とも論議している」と語り「他の部落の人を紹介してほしい」との話だった。快諾して話を進めることを約束した。
 第3滑走路敷地内を回ったメンバーは、住み慣れた故郷・部落からの移転強制に反対する住民の怒りが、想像以上に強いことを実感し、手応えを感じた。
 午後5時から市東さん宅に戻って集約。「反対同盟の闘いがある限り空港機能強化は阻止できる」(萩原さん)、「計画が進むほど矛盾が拡大し住民の怒りは一層高まる。大いにやれる」(市東さん)と全体で確認し、次回を4月15日(日)とした。
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