全学連三里塚現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 諦めずに闘い続ける 「京大解放祭」に参加 全学連三里塚現地行動隊 二川光

週刊『三里塚』02頁(0991号02面02)(2018/05/14)


全学連三里塚現地行動隊日誌
 市東農地決戦の先頭に立つ
 諦めずに闘い続ける
 「京大解放祭」に参加
 全学連三里塚現地行動隊 二川光

(写真 「京大解放祭」に学友が大注目【4月27日】)


 5月は畑だけではなく、田んぼの季節でもあります。萩原富夫さんや市東孝雄さんの田んぼは代掻(しろか)きと田植えが終わり、畑ではネギ苗を植えました。変化していた気温が安定し、サニーレタスや青首大根、玉レタスが順調に収穫の時期を迎え、ラデッシュやカブなども大きくなっています。三里塚野菜で英気を養いつつ、これからの季節を乗り切っていきましょう。
 4月27日、学生が設置している立て看板を一方的に禁止し、5月1日から一斉撤去することを通告してきたことに対する大反撃が叩きつけられました。立て看板の一斉撤去を阻止、学生の処分撤回、改憲・戦争反対を掲げて京都大学同学会執行委員会が呼びかけた「京大解放祭」が行われ、行動隊も参加しました。
 昼休みのチャイムが鳴り、大学当局によって「入構禁止」とされた学生を中心に門前で集会が始まり、門の中では入構制限のかかってない学生がマーボー豆腐や豚汁を配りました。斎藤郁真全学連委員長の訴えに、議論の輪が生まれ、次々と学生がマイクを握る「解放空間」となりました。
 昼休みの終わり頃、同学会副委員長である安田淳敏君の無期停学処分撤回を求める500筆近い署名を瀧本健学生課長に提出したところ、「受け取らへん」の一点張り。この対応に飛び入りの京大生が徹底弾劾し、ますます門の外に学生が集まり、3限の授業をぶっ飛ばして職員を包囲・追及したのです。門の外にいた機動隊も、およそ200人の学生の前にまったく手出しができませんでした。
 この4月27日の行動を引き継いで、5月1日の「立て看板全面撤去」の当日には、職員が朝から自主的撤去を求める「通告書」を貼ろうとしました。学生側は前夜から待ち構え、職員を撃退し「通告書」を貼ることさえ阻みました。そして現在にいたるも立て看板は撤去されることなく、今も出続けています。
 この京都大学での闘いは、反対同盟の闘いと共通した闘いです。
 2016年10月に、最高裁が農地明け渡しを命ずる不当決定が確定したことに対し、請求異議裁判をかちとりました。そして、強制執行を阻止するための決戦本部を立ち上げました。現地を訪れ、三里塚の大地に触れる天神峰カフェも開始しました。その力で、最高裁判決から1年半も強制執行を阻止し続けています。一斉行動や街頭宣伝などで闘いへの共感が広がり、「諦めなければ必ず阻止できる」という機運が日々高まっていることを実感します。
 これは、京大生たちが看板を出し続け、「自分たちが諦めなければ立て看板文化は続くんだ」という強い意志が示された5・1集会の闘いと同じだと思います。空港建設を阻んできた闘いの原則である、「空港絶対反対・農地死守」が違った形で今こそ生きるときが来ているのです。すべての大学・キャンパスで「絶対反対」で闘おう。
 5月沖縄闘争を闘い、5月24日の請求異議裁判で傍聴席を埋め尽くし、労働者・学生の怒りで強制執行を阻止しよう!

このエントリーをはてなブックマークに追加