団結街道

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週刊『三里塚』02頁(0993号01面06)(2018/06/11)


団結街道


 憲法第17条・国及び公共団体の賠償責任について西川重則さんは以下のように解説する(『わたしたちの憲法』)▼「戦前には『公務員』の行った行為が適法であれ不法行為であれ、事柄が曖昧にされたまま放置されていました。というより、ひとりびとりの人権を法的に保障する規定が、現行憲法のような条文として整っていなかったのです。何よりも、旧憲法には公務員という言葉は見当たりません。書かれているのは、日本臣民であり、対する天皇は『神聖』そのものであり『国の元首』であり、『司法権』は天皇の名において行われるといった具合でした」▼天皇につながる権力者の横暴は今も変わらない。全学連大会襲撃事件に対する国賠訴訟で東京都は警視庁公安部が持つ当日の映像について「目視による捜査活動の補助的手段」に過ぎないと主張し、提出を拒否する意見書を出してきた。学生への明白な暴行も事実をねじ曲げ適法と居直り、公務員個人に対する責任も認めないあきれるほどの無責任さだ▼斎藤郁真全学連委員長は裁判報告会で「今の時代に学生自治会を甦らせ、権力者の理不尽に立ち向かう団結を大学につくりたい。傲慢かもしれないが全学連の運動がもっと強くあれば日大アメフト部の学生は反則タックルをしなくてよかったはずだ」と述べた▼森羅万象に責任を取ろうと団結を組織する次世代のリーダー・革命家の姿を見た。
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