全学連三里塚現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ タテカン規制許すな 東大で集会が成功 全学連三里塚現地行動隊長 今井治郎

週刊『三里塚』02頁(0994号02面03)(2018/06/25)


全学連三里塚現地行動隊日誌
 市東農地決戦の先頭に立つ
 タテカン規制許すな
 東大で集会が成功
 全学連三里塚現地行動隊長 今井治郎

(写真 東大駒場キャンパスで京大生が報告【8日】)

 空には分厚い雲、湿気の多い空気、今年は梅雨らしい梅雨がやってきました。雨が降ればひんやりと、日差しが射せば蒸し暑く、畑に入りづらい日もある中で、どんどん雑草が伸びています。ナスやピーマン、じゃがいも、人参、玉ねぎ、きゅうり、モロッコインゲンにズッキーニと収穫作業も大忙し、暑い夏に向けてここが踏ん張りどころです。

京大同学会招き

 6月8日、東京大学教育問題研究会が主催して東大駒場キャンパスで開催された「京大立て看板規制を京大生と共に語る集い」に参加しました。京都大学全学自治会同学会委員長の作部羊平君を先頭に、書記長の阿津良典君、副委員長の安田淳敏君や1、2回生も含む立て看板規制と闘う京大生が招かれ、それぞれの口からなぜこの問題に取り組んでいるのかが語られました。この日の参加者は約50人、駒場キャンパスに通う東大生の他にも、本郷キャンパスの学生、日大生、一橋大生など、東京の様々な大学の学生が参加して積極的に質疑が行われ、京大タテカン問題への注目度の高さを感じさせました。
 作部君は、同学会運動の経験から、立て看板規制の背景にある大学改革の問題を提起。この規制を容認した先に、タックル問題を発端に腐敗が明らかになった日大のような理事会が支配する大学の姿があると訴えました。そして、2012年の再建以来、とりわけ15年の反戦バリスト以来、逮捕・処分にも屈せずに闘い続ける同学会の運動が京大学生運動のスタンダードとなり、新しい学生が次々と規制反対で立ち上がっていることを報告しました。
 主催の東大生からは、東大でも立て看板規制が進み、本郷キャンパスでは実質的に禁止となっている現状について報告がされました。加えて、「規制を貫徹するためにはそれを実行する主体が必要だ」と学生や教職員が反乱を起こせば規制を止めることはできることを明らかにし、京大生と連帯して闘うことを訴えました。
 東大と京大、この日本の支配階級の心臓部とも言える大学で、ともに大学支配を食い破る学生の闘いが始まったことは決定的です。この結合は、なぜ生みだされたのでしょうか?
 自分の大学で起こっている攻撃を全国の大学の普遍的な問題として捉え、暴露してきた同学会のねばり強い実践がそこにあったからです。学生が抱える問題に肉薄し、決起への壁を知ること、取り払うこと、突破して見せること、そして立ち上がった学生が最大限力を発揮するにはどうすればいいか考えること、それを繰り返すことが今日の京大での運動の広がりを作り出し、その力が全国の大学に波及しているのです。

52年の闘い継ぎ

 三里塚闘争もそうではないでしょうか。今、市東さんの農地問題をめぐって、第3滑走路計画をめぐって、激しい攻防が闘われています。かつて農民が労働者や学生と連帯し闘う主体性を否定し、「農民独自の主体性」を標榜して反対同盟を裏切っていった連中が、本格的に「カネとり運動」への住民の組織を始めました。成田空港が誰のために、何のために造られてきたのか、農民、労働者、学生はこれにどういう立場を取ればいいのか、反対同盟の52年の闘いを継承してはっきりさせましょう!
 全国の労働者・学生は6・28請求異議裁判―7・1国鉄闘争全国運動全国集会―7・8樫の木まつりに集まろう! 7月同学会執行部選挙に勝利し、9月全学連大会に改憲阻止を闘う学生の大結集をかちとろう!
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