大地の響き 投稿コーナー 鈴木哲也さんと共に 東京 田宮龍一

投稿日:

週刊『三里塚』02頁(0994号02面08)(2018/06/25)


大地の響き 投稿コーナー
 鈴木哲也さんと共に
 東京 田宮龍一

(写真 鈴木哲也さん)

 4月27日、大阪地方裁判所第2刑事部(伊藤誠裁判長)は、鈴木哲也さんに対し「犯人蔵匿(ぞうとく)」で、懲役1年8月(求刑2年)の実刑判決を言い渡した。
 鈴木さんは、1971年渋谷暴動闘争での警官死亡事件ででっち上げ逮捕された大坂正明さんを「指名手配者と知りつつかくまっていた」という「罪」に問われたわけだが、その証拠とされたのは押収した『前進』等と警察による画質の悪い盗撮監視ビデオにすぎない。結局、鈴木さんを有罪とする具体的根拠を何も示せず、当て推量で決め付けただけのずさんな判決だった。まさに共謀罪攻撃と一体の政治的でっち上げ弾圧だ。
 80年代前半、受験生だった鈴木さんは、都内R大学で開かれた三里塚反対同盟・市東東市さんの講演集会に参加し、初めて三里塚に触れた。市東さんはあの独特の語り口で、2期着工攻撃を実力で迎え撃つ敷地内農家の決意を訥々と語っていた。私もその場にいて、市東さんの不屈の魂に触れた鈴木青年が、「三里塚は過激だと批判されるが、お話を聞いて農民の闘いの正しさが分かった」と感想を述べた若々しいようすを、昨日のことのように思い出す。
 鈴木さんは今、間もなく始まる控訴審に向けて大阪拘置所で闘志を燃やしている。三里塚を先頭に、戦争・改憲の安倍政権打倒への機運が高まる中で、心を一つにして獄中から檄を飛ばし、団結を固めている。
 星野文昭さん、大坂正明さん、鈴木哲也さんをはじめ、獄中の仲間たちをわれわれの手に取り戻そう。国家権力のでっち上げ弾圧を粉砕しよう。
このエントリーをはてなブックマークに追加