大地の響き 投稿コーナー

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週刊『三里塚』02頁(0997号02面07)(2018/08/13)


大地の響き 投稿コーナー

学園と三里塚一体で
 東京大学 松木 進

 援農を経て、色々なことを新たに知ることとなった(写真)。1966年から1980年代までの三里塚闘争については漠然としたイメージがあったものの、その出来事の詳細については今まで知らなかった。激しい衝突というのは有名だが、日本帝国主義、そして警察権力が農民をガス銃で惨殺することで反乱を鎮圧するものであることはもっと多くの人に知ってほしいと思う。
 そして、闘争は1988年からまた新たなフェーズに入ったということも重要である。1988年以降、公団は強制収用ができなくなり任意買収のみとなった。しかし、日帝・国家権力は農地法をねじ曲げた運用により市東さんをだまして農地を奪い取ろうとし、そして裁判所も加担するかたちで最後的な闘争の圧殺を図っている。
 これらの事実は、階級闘争を闘う全人民の憤激をもたらすものである。よって、三里塚の闘いをより広く人民にアピールすることが、三里塚闘争の勝利のために重要であるのはもちろん、全労働者・農民・学生の階級闘争=革命運動においても重要である。
 今回、小山衛一同志を偲ぶ会、三里塚現地調査、援農を経て、労農学連帯のもと、学園の現場における闘いを三里塚など諸戦線と一体に建設する必要があるということを改めて感じた。
 権力は不当弾圧、反動判決といった最後的攻撃を繰り出そうとしているが、三里塚が屈しなければNAAによる空港完成という事業も、階級闘争という意味でも日帝は支配を完遂できない。
 三里塚から改憲・戦争を阻む闘いに連帯し大学から、とりわけ東京大学から日本帝国主義の新自由主義攻撃を粉砕し、日本帝国主義を打倒しプロレタリア革命を達成するために闘っていきたい。

援農で闘い支えよう
 動労水戸 西納岳史

(写真 収穫したモロヘイヤに水をかける【7月24日】)

 7月23〜24日の2日間、萩原さんと市東さんの農地で援農に取り組ませていただきました。
 毎週火曜日は野菜の出荷日のため、私が取り組んだ月火2日間の作業のメインは野菜の収穫でした。野菜の大きさや成長具合を見極めて摘みとり、選果・梱包し送り出していく作業を通して、作物とそれを育む農地が、私たちとダイレクトにつながっているという実感を得ました。人間が自然に働きかけ、そこからの収穫物を得て生きていくというシンプルな営み。資本主義社会はそこに金儲けのための合理化や中間搾取を持ち込み、農民の営みを捻じ曲げてカネへの屈服を強いると同時に、食料生産の支配を通して労働者人民への搾取を強めようとする攻撃を絶えずかけてきています。
 援農とは、そうした資本主義的農業生産への「ささやかな抵抗」では決してありません。「農地は命」を貫く反対同盟の闘いを日常的・実践的に支えると同時に、三里塚の闘いを自分自身の闘いとして主体的に訴えられるようになるための取り組みとして重要だと思うのです。
 農地で土と作物に触れ、作業場で語らいながら手を動かし、昼食と午前・午後休憩にはテーブルを共に囲む。そのような時にふと「国家権力はこの場所を奪おうとしているんだよな」ということを再認識すると、腹の底からの怒りと、絶対に止めてやるという思いがふつふつと沸き上がってきます。それは、反対同盟の皆さんの思いを共有することに他なりません。
 援農は特殊・特別な作業ではありません。闘いを支えたいという思いがあれば誰でも取り組むことができます。申し出は現闘の同志に連絡を取るところから始まります。これからも1人でも多くの方が援農に取り組み、この思いを共有されることを願ってやみません。

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