第65回一斉行動に立つ 騒音への怒りを住民と共有

週刊『三里塚』02頁(1001号02面04)(2018/10/08)


第65回一斉行動に立つ
 騒音への怒りを住民と共有


 9月24日、反対同盟と支援連絡会議は65回目の空港周辺情宣一斉行動を行った。
 午前8時30分、朝の打ち合わせに集まった20人を超す仲間を前に萩原富夫さんが、「NAAはスケジュールありきで機能強化の手続きを進めているが、われわれは絶対反対を訴えよう」と一同を激励した(写真)。伊藤信晴さんが「国やNAAは、芝山町でこれまで騒音防止法の対象ではなかったところまで騒音対策を広げなければならないほど、住民の怒りを恐れている」と報告した。
 「反対同盟ニュース」は第60号。10・14集会への参加を呼びかけるものだ。空港機能強化を呼び込み、芝山町から住民を追い出す役割を担う相川勝重芝山町長への怒りの声が紹介されている。
 一同、それぞれの担当地区へと飛び出した。彼岸花が咲き誇り、キンモクセイが香る秋らしい陽気だが、湿度が高く、みな額に汗しながら一軒一軒を訪ね歩いた。婦人行動隊の宮本麻子さんは成田市川上地区を回り、決戦本部長の太郎良陽一さんと伊藤さんは芝山南部で住民と交流した。
 住民からは、さまざまな声が寄せられた。「飛行機が落ちればいいとすら思う。そうすれば空港が住民の犠牲の上に成り立っていることが分かる」「石井新二は騒音や落下物の被害に対し、年額100万円の生活助成を出させるなどと言うが幻想だ」「食べることは基本。反対同盟の言う通り農地は農民の命だ」
 集約では、NAAが同意書取りで住民を恫喝している実態が報告された。最後に市東孝雄さんが一同をねぎらい、裁判に勝利する決意を述べ、次回行動日を10月28日と確認し、一日を締めくくった。

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