地元住民から要望書 「農地死守」訴え一斉行動

週刊『三里塚』02頁(1005号02面03)(2018/12/10)


地元住民から要望書
 「農地死守」訴え一斉行動

(写真 市東さん宅離れで一日の活動を集約【11月25日】)


 11月25日、反対同盟と支援連絡会議は67回目の成田空港周辺情宣一斉行動に立ちあがった。この日は午後から、天神峰カフェが開かれ、初参加者も交え大いに交流が行われた。
 午前8時30分、市東孝雄さん宅離れに集合した仲間は朝の打ち合わせを行った。冒頭、萩原富夫さんが「判決までの1カ月決戦に入った。今日の同盟ニュースに書かれている成田空港周辺の騒音に関する環境基準がいまだに6割しか達成されていないことは大問題だ。これでさらに空港を拡大したらどうなるのか。しっかり暴露していこう」と呼びかけた。決戦本部長の太郎良陽一さんが「13日の裁判所への提出行動に向け要望書を集めよう。12月20日の判決前後の16日と23日に天神峰カフェを開く。現地に集まり、みんなで元気よく闘おう」と訴えた。市東さんは、「判決がどうであれ、みなさんと相談しながら闘っていきたい」と決意を語った。
 今回の同盟ニュースは第62号。飛行機の落下物について「隣の子どもが石投げたんじゃないか」と言われ、泣き寝入りを強いられた横芝光町の住民と、大企業・経済界優先で農民の権利を踏みにじる裁判所に怒る芝山町の会社員の声が紹介されている。ニュースと要望書用紙を手に担当地域へと繰り出した。
 この日寄せられた要望書は42通。周辺住民として市東さんの農地を守りたいという気持ちがこもったものばかりだ。
 「ご先祖様からの土地を守ってください」「同級生で一生懸命農業をしているので土地を取り上げないでください」「国は法を守らせるべきで、国民を犠牲にしてはいけません」「基本的人権である。憲法98条を守れ」「市東さんの強い意識、願いを奪わないでほしい」「同じ農家として土づくりの苦労がわかるので、この畑を守りたいという市東さんの気持ちを尊重してください」「農地改革で不在地主の小作地は政府が買い上げ小作人に売り渡すことになっていると考える」
 「応援している」と、採れたての野菜の土産を持たせてくれる農家もあった。
 午後4時、再び離れに集まった仲間が一日の集約を行い、天神峰カフェの参加者もそれぞれあいさつした。次回行動日を12月9日と確認し、一日の行動を終えた。

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天神峰カフェ
 12月16日(日)正午
 12月23日(日)正午
 @市東さん宅離れ

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