団結街道

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週刊『三里塚』02頁(1006号01面05)(2018/12/24)


団結街道


 「今年の漢字」が「災」と発表された。西日本豪雨、北海道地震、相次いだ台風、記録的な酷暑、公文書改ざん、日大アメフト部などスポーツ界のパワハラ問題、医学部をはじめとする大学不正入試……。確かに災いの多い年だったと言えるのかもしれない。三里塚現地闘争本部でも今年かけがえのない同志を失った▼産直忘年会の場で、「今年の漢字」に触れた市東孝雄さんは、「来年は災い転じて福となす」と、しなやかに、かつ強(したた)かに、さらりと闘いの決意を語った。自分の命である農地が国家・資本の総力をあげた攻撃によって取り上げられようとしている中で、こうも自然体を崩さずいられるのかと驚いた▼他方で、資本家は「災い転じて富となす」とばかりに、「災害便乗詐欺」に走り、「惨事便乗型資本主義」の本性をむき出して民営化・外注化・非正規化を推し進めている。新自由主義の本質は、資本の利潤追求のために、「衝撃と恐怖(ショック)」を利用し、ある時は引き起こしてまで、労働組合・学生自治会など革命の温床となりそうな勢力を一層する反革命(ナオミ・クライン『ショック・ドクトリン』)であること改めて想起したい▼2019年は、反革命のシンボル=天皇の代替わり攻撃との闘いをはじめ、革命か反革命かの改憲決戦本番だ。赤旗を翻らせて階級闘争の赤化(せっか)を推し進め、資本家を赤禍(せっか)の渦に叩き込もう。
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