全学連三里塚現地行動隊日誌市東農地決戦の先頭に立つ県民投票の成功を全学連三里塚現地行動隊 二川 光沖縄・辺野古と連帯し

週刊『三里塚』02頁(1009号02面02)(2019/02/11)


全学連三里塚現地行動隊日誌
市東農地決戦の先頭に立つ
県民投票の成功を
全学連三里塚現地行動隊 二川 光
沖縄・辺野古と連帯し

(写真 国会開会日闘争の先頭に立つ行動隊【1月28日】)

 昨年の12月20日の請求異議裁判では、千葉地裁・高瀬順久裁判長は、反対同盟員・市東孝雄さんの訴えを全て棄却し、空港会社(NAA)の主張を全面的に認める、不当極まりない判決を出してきました。
 シンポ―円卓会議の隅谷最終所見で、「強制的な用地取得は二度と行わない」とNAAが社会的に公約しているにもかかわらず、「合意は認められない」と切り捨て、逆に「(NAAは)話し合い解決に合理的な努力をした」と、NAAが主張してもいないことを勝手に付け加える暴挙に出ました。成田空港は、当初から暴力的に農地を奪うことで、空港を建設してきました。空港建設を推し進め、市東さんの農地を強制的に取り上げるNAAにはなんの正当性もありません。
 だから国の意を受けて不当判決を出した高瀬順久裁判長は絶対に許せません。NAAの暴力的な空港建設は、不正や腐敗を居直り、沖縄・辺野古新基地建設を進める安倍政権と全く同じです。
 毎月勤労統計について、56ある基幹統計の内、すでに分かっているだけでも24が改ざんされていることが報道されました。安倍政権は1月28日の施政方針演説で謝罪に追い込まれ、のべ2015万人への雇用保険・労災保険等の過小給付対応に追われています。
 勤労統計の不正について、自民党国対委員長の森山裕は「大したことじゃない」と発言するなど、支配階級にはこの問題がどれほど深刻なものかの自覚すらできない状況です。一方、沖縄では2月24日に実施される予定の辺野古新基地建設を問う県民投票が一大焦点になっています。投票不参加を表明した自民党県連や5市長を県民全体で撤回させました。県民投票に向かって基地はいらないと県民が反対の声を上げる意思表示を行おうとしています。
 安倍政権は勤労統計の不正をさらす一方、沖縄県の辺野古新基地建設をどうにか通そうとしていますが、政権に対する反対の声に包囲されています。基地建設に反対する沖縄県民の闘いのように大学でも職場でも同じことが起きています。
 大学では京都大学の立て看板規制に反対する闘いに続いて学生が立ち上がっています。2001年の小泉政権下で郵政民営化を推し進めた人物である竹中平蔵に反対する立て看板を学内に出すなど、具体的に行動に立ち上がっています。そして職場では、ちば合同労組に所属する京成バスの労働者が会社の雇い止めに対し、ストライキで闘おうとしています。
 1月13日の団結旗びらきで、「三里塚闘争は負けていない」と加藤一樹書記長は言っていましたが、三里塚は53年間「絶対反対」を貫いてきました。旗びらきから1カ月が経ちましたが、今年こそが強制執行を阻止する決戦です。反対同盟を中心に請求異議裁判の費用として、担保金を全国の労働者や学生に支えてもらい、決戦体制を強化しながら、現地結集を呼びかけています。社会的にも許されない農地の強奪を、援農も含め、現地に訪れることが阻止する力になります。請求異議裁判は場所を高裁に移しました。強制執行の対象となっている南台の畑には2月3日に看板が建てられました。多くの人々が現地に集まって、強制執行を阻止する実力闘争を作り上げましょう。2月18日の耕作権裁判、2月24日の天神峰カフェ、3月31日の全国集会に集まって下さい。
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