大地の響き 投稿コーナー

投稿日:

週刊『三里塚』02頁(1025号02面08)(2019/10/14)


大地の響き 投稿コーナー

騒音への怒りを実感
 東京 佐藤らて

 8月25日、天神峰カフェ、そして反対同盟の周辺一斉行動に初めて参加しました(写真)。
 敷地内の集会・デモのたびに何度も行っている市東さん宅。この日は、いつにもまして天神峰全体がまるで「鎮守の森」のように感じたのでした。
 猛暑が周りの木々によって遮られ、また確かに騒音がすごいのですが、それでも空港から市東さん宅の小さな世界を守っていると強く感じさせるものがありました。
 その「鎮守の森」で開催された天神峰カフェには、空港南部地域で騒音に反対する住民も参加されていました。この日はこれまで手薄だった空港の北部地域への一斉行動を取り組むことになり、それに私も参加させてもらいました。私が担当したのは、滑走路の北側、直線距離で6㌔くらいにある、JR成田線久住駅の北側の農村地帯である飯岡地区。昔からの農村地帯に造成住宅地が混じっているというところで、私は主に旧来の住民の家を中心に100軒ほどを訪問しました。A滑走路とB滑走路のルートの直下ということもあり、そのエリアの中でも、位置によって騒音もだいぶ違います。直下のところでは、歩いている私がつくる日陰を飛行機の日陰が覆うということが何度もありました。
 都合5人の方々と声を交わすことができました。「反対同盟です」と名乗ると例外なく即座に認知され、中には「やっときたのか」というニュアンスで「初めてだな」と声をかけられたこともありました。反対同盟の存在と活動が地域住民に一つの権威をもって存在していることを知る思いでした。
 今回の行動では、成田空港会社が押し進めようとしている夜間飛行時間の延長、22時以降の便数制限撤廃の暴露を行いました。出会ったみなさんは一様に、「うるさい」と言っていました。この問題が、住民に見過ごされるようなことは絶対にないとあらためて思いました。
 私はこの間、東京三多摩にある横田基地反対の取り組みにかかわっています。横田基地では2018年10月以来、CV22オスプレイが配備され、騒音下の住民の方々の騒音への怒りはものすごいものがあります。オスプレイは他のヘリと歴然と異なり、その振動が窓ガラスを揺すり、重低音がからだに響き、何より不気味です。学校、病院、保育所の上を機関銃を下方に据えて飛行し、「住民が標的」となっています。
 戦争への道は必ず空港、基地住民、民衆の決起を生み出します。労働組合の闘いと結合して闘っていきましょう。

このエントリーをはてなブックマークに追加