大阪 関生支部への弾圧やめろ 1200人が集会・デモで反撃

週刊『三里塚』02頁(1028号02面01)(2019/11/25)


大阪
 関生支部への弾圧やめろ
 1200人が集会・デモで反撃

(写真 「弾圧やめろ」のプラカードを掲げてシュプレヒコール【11月16日 大阪・西梅田公園】)

(写真 反対同盟を代表して駆けつけた萩原富夫さんが全国の仲間と共に梅田の街を意気高くデモ行進)


 11月16日、大阪市・西梅田公園で、実行委員会が呼びかける「声をあげよう!弾圧ゆるすな!11・16全国集会」が行われ、1200人が集まった。昨年から続く全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部(関西生コン支部)への大弾圧に反撃する集会だ。集会で掲げられた「当たり前の市民運動・労働運動を守ろう」「全日建関生支部つぶし許さない!」「憲法28条・労働3権守れ!」「沖縄の民意をつぶすな! 新基地許すな!」「民主主義こわすな! 表現の自由守れ!」というスローガンは、関西生コン支部が取り組んできた運動の幅広さを物語る。11月労働者集会を関西生コン支部ともに呼びかけている動労千葉と港合同などの全国の労働組合や、沖縄や愛知の市民団体、自治体議員、京大生をはじめとする全国の学生も駆けつけ、文字通り関西生コン支部とともに闘う仲間の全国集会となった。反対同盟の萩原富夫さんと全学連行動隊も参加し、ともに声を上げた。
 集会で特徴的だったのは、全ての発言者がこの弾圧が一労組の問題ではなく、あらゆる闘う勢力にかけられた攻撃として捉えているということだ。全日建連帯中央本部などの労働組合のほか、沖縄平和運動センターの山城博治議長や、「表現の不自由展・その後」をつなげる愛知の会の高橋良平さん、弁護士や自治体議員などが発言に立ち、その内容は辺野古の新基地建設や慰安婦問題、天皇制にまで話が及んだ。この共通認識は、昨年8月から勾留されている関西生コン支部・武建一委員長が、公判で語ったように「関西生コン支部は沖縄闘争と国鉄闘争を闘ってきた」ことの一つの成果だ。
 「月桃の花」歌舞団によるオープニングや川口真由美さんのミニコンサートなど、会場を楽しませる演出も光った。
 集会決議をあげ、全国集会実行委員会事務局長で全港湾の小林勝彦さんが閉会あいさつを述べ、参加者は梅田の繁華街を通って大阪地裁を直撃する大阪市内デモに出発。ひるがえる労働組合旗の迫力に注目が集まった。
 関西生コン支部への組織破壊攻撃との闘いは、闘う労働組合を根絶やしにして、改憲・戦争へと突き進む安倍政権との最先端の攻防だ。「労働組合のない社会」を許さず、全国でこの弾圧を打ち破る闘いを推し進めよう。
(今井治郎)

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