全学連三里塚現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 京大生処分撤回を 三里塚と共に闘おう 全学連三里塚現地行動隊 二川 光

週刊『三里塚』02頁(1028号02面03)(2019/11/25)


全学連三里塚現地行動隊日誌
 市東農地決戦の先頭に立つ
 京大生処分撤回を
 三里塚と共に闘おう
 全学連三里塚現地行動隊 二川 光

(写真 11・3労働者集会の会場を盛り上げた律動に全学連行動隊も参加。団結いも煮会でも披露予定)

 11月は秋が終わり冬にかけて段々と気温が下がっていく時期を迎えています。萩原さんや市東さんの畑ではサツマイモが冬を耐え抜けるよう畑に溝穴を作り、貯蔵する作業が始まりました。収穫した落花生を乾かし野積みするのもこの季節です。大根やゴボウ、ヤーコンも収穫の時期に入ります。冬にむけて三里塚野菜で栄養を蓄えつつ、11月と12月を乗り越えていきましょう。
 11月16日に大阪・西梅田公園で開催された全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部への大弾圧を許さない集会に参加しました。昨年以来の関西地区生コン支部に対する組合破壊を狙う大弾圧に組合員や家族を中心に反撃の陣形が拡大していることが確認されました。
 和歌山県警は反撃の陣形が拡大していることに対して、集会直前に2人の組合員を「強要未遂」の容疑をでっちあげて不当逮捕してきました。これで昨年からの逮捕者数はのべ89人となり武建一委員長など今も3人が拘留中です。集会では全日建連帯中央本部の菊池進委員長が関西生コン支部の正当な労働組合運動への常軌を逸した弾圧を弾劾しました。そして関西地区生コン支部の武洋一書記長が弾圧を受けている仲間が「組合員と会ってはならない」などの不当な保釈条件によって集会にくることが出来ないことを糾弾し、並んで登壇した執行委員を紹介して今後も力強く闘うと断言しました。
 大学においても関西生コン支部と同じように学生が今までかちとってきた権利を奪う状況が大学当局によって作られています。京都大学では米軍から資金提供を受け軍事研究を行っていたことに抗議した学生含め、2015年からの過去4年間で14件に上る立ち入り禁止の処分を乱発し、新たに11月18日には2人の首都圏学生に対し追加の処分を下しています。そして退学処分や無期停学処分を受けた学生は8名にも上ります。大学が処分を乱発し、学生の声をあげなくしていく流れに抗して、京大では熊野寮生3名に対する無期停学処分に対し撤回を求める賛同署名を呼びかけ、京都だけでなく全国的に多くの学生や労働者からも署名運動を開始しました。
 この対極にあるのが日本の安倍政権などの支配階級です。
 日本では萩生田光一文科相が英語の民間試験導入に関しての「身の丈」発言、菅原経産相や河井法相の相次ぐ辞任がキッカケとなり社会的な批判が広がっています。そして台風19号による被災地支援で、政府は当初わずか7億694万円しか支出しないとする一方で、天皇関連行事には166億円の予算をつけて天皇に対して国家を挙げた奉祝ムードを作り上げています。
 この状況に対して53年間闘い続けてきた三里塚闘争のような闘いが必要です。国家権力がいかなる強制的な手段や暴力的な手段で来ようが反対同盟を先頭に全国からの労働者や学生、農民と共に今も空港建設を阻み続けています。成田空港会社が開港当初から行ってきた金や暴力を使った土地取り上げに対して徹底非和解で闘ってきました。
 支配者にとって恐ろしいのは社会的には弱者とされる労働者や学生が実は力を持っていると自覚することです。時の政権に対して地道に闘い続けてきた三里塚闘争に初めての方もぜひ参加してください。
 12月14日の現地闘争&団結いも煮会に集まりましょう。
このエントリーをはてなブックマークに追加