北総の空の下で 感染拡大 経済格差が命に直結

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週刊『三里塚』02頁(1044号02面06)(2020/07/27)


北総の空の下で
 感染拡大
 経済格差が命に直結


 田畑を潤す慈雨だったはずの梅雨が、近年は線状降水帯というモンスターとなり全国に豪雨被害をもたらしています。今のところ豪雨はないものの7月半ばを過ぎても梅雨明けの兆しが見えず、度重なる強風と日照不足で夏野菜に黄信号が…。
 コロナ感染も再び増加に転じて加速し始め予断を許しません。当初は死のリスクが少ないと楽観的に語られましたが、無症状感染こそ新型コロナの落とし穴ではないのか!? 大規模検査をする以外実態がつかめないのに、感染した人の周りを調べるもぐら叩きのような検査で結局後手に回ったのが今の現状だと思います。日本では、蛇口をひねれば清潔な水が出ていつでも手を洗えますが、飲み水にも事欠く国があるのが世界の実情です。コロナがそこで広がったらどうなるのか…。アメリカの感染者数と死者数は、経済格差が命に直結することを世界に警告しています。
 人と人が熱く語り、肩を寄せ合って成り立ってきた私たちの運動にとっても厳しい現状が続きます。制約付きながら12日久々に現地で開催した樫の木まつりでは、今秋決戦に向けて市東さんと気持ちを一つにできました。
 関西生コン支部支援の映画会も各地で再開が計画されています。平林猛著『評伝棘男』の一読をお勧めします。関生を率いて縦横無尽にストを打ち、資本に突き刺さる痛快無比の生き様を知ってこそ、武委員長の原点となる徳之島で取材した映画が立ち上がってくるからです。
北里一枝
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