団結街道

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週刊『三里塚』02頁(1046号01面06)(2020/08/24)


団結街道


 8月9日は反対同盟の北原鉱治事務局長の命日だ。地元紙「千葉日報」の「8月のこよみ」の欄に「北原鉱治氏没後3年」という大き目の見出しが載った▼北原さんは90歳を超えてなお全学連大会に欠かさず駆けつけた。「他力本願の時代は終わった」「キャンパスは君たちのものだ」と学生たちを鼓舞し、「自分の青春時代よりも今の学生のおかれている状況の方がひどくなっている」「手前のしまつは手前でつけるんだ」と檄を飛ばし続けた▼闘いの原点には壮絶な戦争体験があった。韓国・民主労総との現地交流会では、必ず自らの戦争責任について言及し謝罪。二度と繰り返さない決意を述べた。日韓国際連帯の前進にとって他の誰にも代えることができない決定的な役割を果たした。常に闘いの先頭に立ち続けた北原さんの生き方が国境を越えた信頼を生んだのだ▼71年の地下壕戦も78年横堀要塞戦も命がけで立てこもった。2011年、現闘本部裁判(東京高裁)で50人が一斉逮捕された時も先頭だった。当時89歳。警察に一指も触れさせずに堂々と歩く様子はテレビ報道され、裁判所の不正義は一目瞭然となった▼「三里塚は代償を求めない闘いだ。だから条件闘争ではなく絶対反対で、一切の話し合い拒否なんだ」「三里塚闘争が半世紀を超えて続いているのは、若者の未来のために闘っているからだ」日本民衆運動のすべての歴史と力が結晶する三里塚に今こそ勝利しよう。
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