団結街道

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週刊『三里塚』02頁(1048号01面06)(2020/09/28)


団結街道


 テニス選手の大坂なおみさんは、虐殺された黒人犠牲者の名前が書かれた7枚のマスクを着け、全米オープンで優勝した▼インタビューでマスクに込められた思いを聞かれ、「あなたはどんなメッセージを受け取ってくれましたか。その方が大事です。みんなが議論を始めてくれたらいい」と返した。みなさんは、どんなことを考えただろうか▼中学時代、「生徒の生徒による生徒のための生徒会」を掲げて生徒会選挙に立候補したことがある。「人はみな平等に創られている」という信条のために闘った戦死者たちの偉大で未完の事業に、生きているわれわれこそが身を捧げるべきだというリンカーンのゲティスバーグ演説(実際にはブルジョア的利害がからんでいたが)は、窮屈な学校生活を送っていた私の心に響いた▼09年にオバマが初の黒人米大統領となった際、「オバマを広島へ、そうすれば核兵器はなくせる」と幻想があおられた。当時の広島市長は市民はみんな「オバマジョリティー」と恥ずかしげもなく賞賛し、小学生には「オバママジョリティー音頭」を踊らせた▼様々な経験を経て、黒人問題は、黒人の問題ではなく自らの社会の問題であること。そして賃金奴隷制度という最も完成された「奴隷制度」を打ち破ることができるのは労働者階級であると私は学んできた。BLM運動は、かつての公民権運動よりも広範な人を巻き込み前進している。いざ決戦の秋へ!
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