団結街道

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週刊『三里塚』02頁(1050号01面06)(2020/10/26)


団結街道


 菅政権発足から1カ月。10月16日には菅が新設した「成長戦略会議」の初会合が行われた。私が絶対に許せないのは竹中平蔵の言動だ▼竹中は9月29日付産経新聞に登場し、菅内閣は「危機時の救国内閣」だとして「道半ばの成長戦略を強化するという路線」をとる菅へのアドバイスを行っている。曰く「携帯電話の値下げ」「不妊治療の保険適用」など小さくてもよいから早期に成功例を作って国民の期待が集め、その力でデジタル庁を設置し、縦割り「行政」に「デジタル」の横串を入れて、様々な規制緩和を実現しろと▼別の場所では、年金・生活保護の廃止、社会保障の打ち切りとセットの「一人7万円のベーシックインカム導入」、労働者を非正規の使い捨てにする「雇用制度改革」などを唱えている。竹中が提案する政策はすべて自らが会長を務める人材派遣会社=「パソナグループ」の利益となるものだ▼さらに露骨な利益誘導もある。竹中は「国家戦略特区諮問会議」の民間議員を務めた。2016年に国家戦略特区に認められた神奈川県の家事支援外国人受入事業で事業者に選ばれた企業の中にパソナが入っていたのだ▼竹中個人を打倒しても、別のブルジョアが登場するだけだと、ニヒルに傍観などできない。政策を決めるのは個人だ。そこに敵の弱さもある。11・1日比谷集会への大結集を実現し、小泉内閣以来、権力と癒着し腐臭極まる亡霊を今こそ葬り去ろう。
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