北総の空の下で 気候変動と農業 原因は資本主義に

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週刊『三里塚』02頁(1056号02面05)(2021/01/25)


北総の空の下で
 気候変動と農業
 原因は資本主義に


 10日、三里塚の大地に同盟旗をはためかせて闘いの幕が開きました。寒中の野外闘争、せめて湯気の上がる汁で自慢の野菜を堪能してもらいたかったところですがコロナ急増中で致し方ありません。昨年までのレストラン会場も休業中です。
 野菜の出荷は15日から始まりました。12月中旬まで霜なしでのびのび育った葉物や豆類の苗が、年末年始の寒波と砂嵐をもろに受けて厳しい出荷状況が続きそうです。例年育つ前に霜でやられていた秋じゃがは良く育ち、少量しか作付けしていなかったのが残念!
 一昨年の台風のような目立った被害は無かったものの、温暖化による気候変動が農業に与える影響は少なくありません。「私たちの未来にツケを回すな!」「地球が悲鳴を上げている!」と声を上げる若者が、世界中で資本主義批判に踏み込んできています。
 年末年始、娯楽番組に交じってマルクスの資本論(100分de名著)やレーニン(プロファイラー)をまじめに取り上げるNHKの番組が放送されました。番組担当者の心意気と新時代の息吹を感じましたが、ここにも菅首相・元公安トップ杉田官房副長官・竹中平蔵極悪ラインの介入が始まっているそうです。出版労働者の投稿によると、多彩でリベラルな部分をそぎ落として最終的に狙うのはNHKの国有化です。教育とマスメディアを制して言論を統制する戦争前夜情勢に風穴を開けるためにも、2021年三里塚の存在は重大です。
北里一枝
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