ピンスポット パリの国際空港拡張が中止に コロナと温暖化で 「時代にそぐわない計画」

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週刊『三里塚』02頁(1058号01面04)(2021/02/22)


ピンスポット
 パリの国際空港拡張が中止に
 コロナと温暖化で
 「時代にそぐわない計画」

 2月11日、フランス政府は、パリ郊外のシャルル・ドゴール空港(写真)の拡張計画を取りやめると発表した。

 計画では、2037年をめどに第4ターミナルを新設し、空港の受け入れ可能な利用者数を現在よりも年間3千万人増やすとし、事業費は70〜90億ユーロ(約8900億〜1兆1千億円)と見積もられていた。
 新型コロナウイルスによる航空需要の減少で発着便数が大幅に減少したことと、航空機による温室効果ガス排出を削減する地球温暖化対策が背景にある。 フランス政府は国内の航空路線について、鉄道で2時間半以内で行ける距離の運航は認めないことなどの法案を閣議決定している。
 ポンピリ環境相は地元紙・ルモンドに「時代にそぐわない計画で政府の環境政策や、激変期にある業界の要請と合わない」と説明した。成田空港拡張計画の白紙撤回も必ず勝ち取れる。 

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