牛久市で三里塚学習会開く 新DVD上映 反対同盟伊藤さん招き

週刊『三里塚』02頁(1066号02面01)(2021/06/28)


牛久市で三里塚学習会開く
 新DVD上映
 反対同盟伊藤さん招き

(写真 学習会で伊藤さんを前に活発な質疑応答が交わされた)

(写真 産直出荷作業【反対同盟新DVDより】)


 茨城県牛久市にて6月初旬、現地から反対同盟の伊藤信晴さんと現闘の方においで頂き、最新DVD「三里塚2021/市東さんの農地を守れ」を上映。55年にわたり闘い続けながら無農薬や有機栽培野菜を生産している三里塚の皆さんの歴史、今現在の問題を学習させて頂きました。参加者15名でした。

無農薬有機栽培

 空港会社は姑息な手段で立ち退かせようとしているのに、最高裁は農民からの「請求異議裁判」を棄却してしまったとのこと。利用が減っている空港の無理やりの拡張、機能強化は理屈に合いません。行く末は軍事空港化? 政治目的のために何が何でも民をねじ伏せる、沖縄や福島と構図は同じだとわかります。三里塚闘争は過去のことではないのでした。国の横暴で開港した成田空港の敷地の中で、ジェット機の轟音に1日20時間も苛まれる中で、消費者に喜ばれる野菜たちを手のかかる無農薬や有機栽培で生産しているとは! なぜならその地が農民の地であり出ていかなければならない理由はないからでした。農民の生き方を貫き通すことで真実は何かを社会に発信し続けているのだと思いました。

もっと広めたい

 闘い、闘争、阻止、反対同盟、いかつい文字に古い時代を感じてしまい、近寄り難い印象でつい引いてしまいがちになります。なぜ今もってそうなのか。しかしそれは、当時からの問題が何も解決していないからに違いありません。邪魔な者は大金で徐々に排除して、権力の強い者が好きなようにする、基本的人権とか主権在民とかは実はもう戦後すぐから失われていたのではないですか。
 多くの人はそんなことには思い至らず、理不尽な目に遭い当事者になって二重三重の憂き目を見た時にしかわからない。人の苦しみを我がことと思えば変革を求めようという行動になるのに「自分じゃなくてよかった」、それでは向こうの思う壺。分断されて個人個人では泣き寝入りか、長いものに巻かれるか。間違っているのは空港会社、国、最高裁の判決。あっちをみてもこっちをみても、もう憲法改悪されたのかなと勘違いするようなことがまかり通っています。改悪以前に憲法無視している現在の状況こそがまず大問題だとわかってきました。
 市東さんをはじめ三里塚の皆さんは屈することなく闘い続け、耕し続けていく決心と知り、私たちは少しでも何か応援しなければ。まだ知らない人に知らせなくてはと思いました。
(東峰十字路が怖かった当時の小学生)

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