全学連三里塚 現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 五輪への怒りが爆発 開会式粉砕に立つ 全学連三里塚現地行動隊長 二川光

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週刊『三里塚』02頁(1069号02面02)(2021/08/09)


全学連三里塚 現地行動隊日誌
 市東農地決戦の先頭に立つ
 五輪への怒りが爆発
 開会式粉砕に立つ
 全学連三里塚現地行動隊長 二川光

(写真 機動隊暴力と最先頭で闘う二川光隊長)

 暦の上では立秋を過ぎ、日中はまだまだ厳しい暑さが残るものの、朝と夜は過ごしやすくなってきました。畑ではナスやピーマン、万願寺唐辛子、オクラなどの野菜の収穫に励み、種まきを行う前にトラクターで畑を畝(うな)うなど、忙しい日々が続いています。
 東京オリンピックが8月8日に閉会しましたが、労働者や学生がますます生きられない状況が作り出されています。他方で菅や小池は五輪功労章というものを貰っています。絶対に許すことはできません。
 今回は、7月23日のオリンピック開会式粉砕闘争の報告をします。
 初戦は20時から始まる開会式より前から始まりました。
 競技場は目と鼻の先にあるのに、警察によって歩行者用の通路が通れない状況を打開すべく、実力で突破する行動に立ちました。学生たちが警察の阻止線をなんとか押し返しながら進みます。学生が押している反対側でも市民の方々が警察に怒りをぶつける場面もありました。
 急遽、バラバラになって目的地に迫っていきました。競技場前での光景は大量の警察が反対側の道路に行かせないように阻止線を張り、その後ろで私服警官が不当逮捕を狙うという異様な光景です。
 そして全学連を先頭とした「反対派」と言われる人たちだけでなく、「賛成派」の人々も集まっていました。スクラムを組み、阻止線を突破しようとしている中、後ろから「反対するなら帰れ」、「オリンピックに反対するな」という野次もありました。一方で飛び入りの主婦が「オリンピック中止!」と叫んでその場を去るという出来事もありました。
 世界の記者が注目する中、学生を先頭にアジテーションを行い、菅政権やバッハIOC会長、小池都知事を弾劾していると、警察が突如として労働者や学生に襲いかかり逮捕を狙ってきたのです。攻防の中で私が着ていた三里塚Tシャツはビリビリに破られ、使い物にならなくなりました。数人がかりで私の身柄を確保しようとするのに対し、仲間が私の手を引き、奪還しようと奮闘してくれました。目の前の道路には人が倒れ、今にも警察に踏み潰されようとしていました。多くの人々の力で私が奪還された後、医療労働者の「警察は反対する人々を本気で殺そうとしている」という言葉が印象的でした。まさに国家権力の本質が表れた場面でした。
 この怒りを行動に移した実力闘争は会場の中にも響き、マスコミが報道せざるを得なくなり、大きな衝撃を社会に与えました。個人的には国家に対し怒りを持っているが行動できない人々が共にスクラムを組めば阻止線を突破できたのではないかと感じています。次につながる闘争を打ち抜けたと実感しました。
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