大坂さん奪還するぞ 救援会が結成1周年集会

週刊『三里塚』02頁(1071号02面01)(2021/09/13)


大坂さん奪還するぞ
 救援会が結成1周年集会

(写真 大坂さん奪還への熱気あふれる会場【8月28日】)


 星野国賠に勝利し、大坂正明さんを必ず奪還する! 8月28〜29日の集会と総会に連続して参加し、その思いをますます強くしました。(三里塚現地闘争本部・岸本豊和)

 8月28日、東京・北千住で開かれた「大坂さんを取り戻そう! 救援会結成1周年集会」に三里塚現地から駆け付けました。集会を主催した「大坂正明さん救援会」は毎月1回、東京拘置所包囲行動を行っています。拷問的な獄中医療や処遇は絶対に改めさせなければなりません。
 集会では1971年11・14沖縄返還協定批准阻止闘争の正義性を確認した上で、「星野同志にかけられた獄死攻撃を二度と繰り返させてはならない。絶対に大坂さんを生きて奪還するぞ」という参加者92人の熱気を感じました。
 革命的情勢の中で、今後一層権力と革命派との闘争は激烈化していくと思います。いよいよ革共同を非合法・非公然の革命党として国家権力に突き付けるときです。迎賓館・横田爆取でっち上げ弾圧元被告の十亀弘史さんの発言は、「弾圧には絶対に屈しない」という革共同の決意そのものだと感じました。
 また弁護団は、この裁判を裁判員裁判から除外させることの重要性を訴えました。刑法学者の船山泰範さんは、大坂さんへの「公訴提起が違法である」と時効の成立を強調しました。
 全国の反戦・反基地闘争、特に沖縄の侵略基地化反対の全人民的闘争と一体で闘いましょう。

星野全国総会開く
 弁護団が医療放棄を断罪

(写真 国賠勝利に向けた決意を語る星野暁子さん)

 翌29日の星野全国総会に70名余が結集しました。集会では、星野国賠訴訟がいよいよ医療放棄=星野さん虐殺の国家犯罪を暴く重要な段階に突入したことを確認し、勝利に向けて怒りも新たに、全力で決起することを誓い合いました。
 星野さんに対する医療放棄の実態については土田元哉弁護士から詳しい報告が行われ、あまりにもひどい虐殺の実態に怒りを新たにしました。もちろん、肝臓がんが巨大になるまで隠し続けた徳島刑務所の問題はありますが、そもそも矯正医療センターにはこの大手術を行う体制も能力がなかったこと、手術後4000ccもの出血がありながら通常行う再開腹手術で出血を止める医療を放棄したこと等々。これら具体的医療放棄の実態を暴く医師の「意見書」を出して争っていくことが報告されました。
 この総会を通して私は以下のことを痛切に感じました。第一に、星野闘争と大坂さんの裁判闘争を一体化して闘うことの重要性。第二に、星野精神、大坂さんの不屈に生きる共産主義者としての自己確立と自らも向き合うことの意味。第三に、関西地区生コン支部の武建一委員長の連帯メッセ―ジの世界性。第四に、狩野満男共同代表の4つの闘争提起、①国賠闘争勝利、②星野闘争と改憲・戦争阻止を一体で闘う、③絵画展の全国開催、④11・28の渋谷闘争50周年集会に全力で取り組むこと。第五に、虐殺の実態を暴く弁護団の闘いの重要性。第六に、星野国賠全国運動と国鉄闘争全国運動―改憲・戦争阻止全国運動との結びつき、全労働者人民と連帯闘争の確立すること。第七に、松川闘争の全人民的闘いに学び、市町村レベルまで新たな会結成を勝ち取ること。共に闘いましょう。

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