日比谷野音で全国労働者集会 岸田政権打倒へ2150人集う 12・6耕作権裁判に集まろう

週刊『三里塚』02頁(1075号01面01)(2021/11/08)


日比谷野音で全国労働者集会
 岸田政権打倒へ2150人集う
 12・6耕作権裁判に集まろう

(写真 全国労働者集会に2150人が結集【11月7日】)

(写真 「岸田政権打倒!」を掲げたデモに注目集まる)

(写真 日比谷野音に集まった仲間と共にこぶしを固める反対同盟【7日】)

(写真 反対同盟の仲間と登壇し発言する市東孝雄さん)


 11月7日、「終わらせよう!新自由主義 とめよう!改憲・戦争、労組なき社会 たおせ岸田政権 闘う労働組合の全国ネットワークを」をスローガンに掲げた全国労働者総決起集会・改憲阻止!1万人大行進が東京・日比谷野外音楽堂で開かれた。全国から2150人が集まり、新自由主義攻撃、改憲・戦争と闘う団結をうち固めた。階級的労働運動の前進と三里塚闘争の勝利は不可分一体だ。12・6耕作権裁判・千葉地裁デモに駆けつけよう。

新自由主義終わらせる時

 24回目となった今回の集会は、新自由主義の全面的な破綻が全社会的に明らかになる中で、日本の支配階級がその危機からの突破をかけて中国侵略戦争への参戦を決断し、具体的な戦争準備を始めているという緊迫した情勢の下で開かれた。
 戦争準備の最大の核心である労働組合破壊攻撃と闘い続けてきた動労千葉、関西生コン支部、港合同の3労組共闘を軸に、闘う労働組合の全国ネットワークをつくる。これこそ世界の労働者と団結して新自由主義を終わらせ、未来を闘いとる道だと全参加者が思える歴史的集会となった。
 動労千葉の関道利委員長は基調報告で、労働運動の再生に向けた5つの課題を明確にした。
 ①労働組合を資本と闘うための武器として位置づけ直すこと、②一番大事な課題として「どんな時代に生きているのか」という時代認識を明確にすること、③労働者が社会の主人公であることへの誇りと団結を闘いの土台に置くこと、④労働者に国境はないこと、⑤反戦闘争を労働組合の本質的課題として位置づけること。
 新たな団結をつくる力は一人ひとりの中にあると訴えた。

改憲・中国侵略戦争阻止を

 さらに関委員長は、極端な合理化で「労組なき社会」化を狙い鉄道の安全崩壊を招いているJRの攻撃の破綻性と動労千葉が挑戦している闘いの勝利的前進についてはっきりさせ、さらなる支援を呼びかけた。
 闘いと組織を求め命がけで立ち上がる全世界の人々と「私たちも同じ時代を生きている。必ず時代は動き出す」と力強く確認し、改憲・戦争阻止、岸田政権打倒の闘いへの総決起を訴えた。
 集会後半の高山俊吉弁護士の訴えは、改憲・戦争阻止!大行進運動の前進と切り開いてきた路線的地平の高さを示した。
 高山さんは、JR東海の名誉会長・葛西敬之の「そろそろどこかで戦争でも起きてくれないことにはこの国の経済が成り立たなくなる。インドあたりでどうか」という発言を引き、「新自由主義を終結に導くことと戦争・改憲を阻止するという2つの課題は一体の関係にある」と、中国侵略戦争の本格的準備に入った今の日本で労働運動を甦らせる意義とその必然性について確認した。さらに、過労死、原発、軍事空港など人間の尊厳を傷つける者たちへの深い怒りの糸で闘う者はつながっていると語った。
 そして衆院選の総括について2点を強調した。
 一つは、自民党は単独過半数を取ったというが、自民党を支持すると積極的に投票したのは有権者の2割にも満たず、改憲に批判的な人が実は非常に多いことを見抜く必要があること。もう一つは、枝野と岸田の言っていることは変わらず、その枝野を共産党は支えるという野党共闘は自民党を支える運動であったということだ。
 そして、改憲・戦争を阻む闘いの現場はここにあるとさらなる実践・奮闘を呼びかけた。
 さらに国鉄をはじめ各職場・産別で闘う労働者の報告と決意表明が行われた。
 集会後の銀座を席巻するデモ行進に熱い注目と共感が寄せられた。
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三里塚反対同盟が登壇

「農地を守りぬく」

 11・7全国労働者総決起集会に、三里塚芝山連合空港反対同盟から事務局員4氏(敷地内・天神峰の市東孝雄さん、敷地内・東峰の萩原富夫さん、白枡の伊藤信晴さん、決戦本部長の太郎良陽一さん)と婦人行動隊の宮本麻子さんが駆けつけ、2150人の参加者と共に闘った。反対同盟を代表して市東さんが連帯あいさつを行った。

◎市東さんの発言

 今日は私と後ろに並ぶ反対同盟の方々と共に参加しました。よろしくお願いします。
 反対同盟は発足当初から空港反対を掲げ、農地死守、戦争反対で55年権力と闘ってきました。そしてこれからも闘い続けると思います。
 今、私の農地問題で最高裁がお墨付きを与え、強制執行ができる状況になっています。
 しかし、今の成田空港はこのコロナ禍の状況の中でガラガラです。何も私の土地を取ってまで需要に対応するような状況ではないし、拡張する必要はまったくありません。
 私は、最高裁の決定に対して何の動揺もありません。今まで通り闘っていきます。
 国策と闘う福島・沖縄、闘う労働組合としての関生支部、動労千葉との連帯を果たし、市民運動、学生と団結してこれからも反対同盟は勝利するまであきらめずに闘います。どうかよろしくお願いします。

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