リニア新幹線トンネルで死亡事故 直ちに工事全面中止を

週刊『三里塚』02頁(1075号02面04)(2021/11/08)


リニア新幹線トンネルで死亡事故
 直ちに工事全面中止を

(写真 崩落事故現場【27日】)

 10月27日、岐阜県中津川市のリニア中央新幹線トンネル工事現場で崩落事故が発生し、岩石の下敷きになって労働者1人が死亡し、1人が足の骨を折る重傷を負った。予定されていた2027年リニア開業が絶望的となる中で、あせりに駆られて各地で工事を強行してきた結果がこれだ。一切の責任はJR東海と国にある。すべてのリニア工事を中止せよ!
 事故が起きたのは中津川市の「瀬戸トンネル」本線につながる、非常口用トンネル(600㍍)の掘削現場。入り口から約70㍍のところで発破作業を行った後、不発の爆薬が残っていないかの点検中に「肌落ち」と呼ばれる上部の崩落が起き、2人が巻き込まれた。
 28日夕方の記者会見でJR東海の新美憲一執行役員は、原因究明などそっちのけで「プロジェクトへの大きな影響はない」と言い放ち、今後も工事を強行する姿勢をあからさまにした。
 だが今回の事故は、非常に複雑な地層となる山の奥深くを爆薬と重機で掘削し、その振動で地盤が緩んだのが根本原因であることは疑いない。
 続いて11月8日には、長野県豊丘村の「伊那山地トンネル」で崩落事故が起き、労働者1人が軽傷を負った。
 JR東海は、ほかにも沿線各地で住民の生活環境を破壊するトンネル工事を、一切の抗議の声を踏みにじって続けている。10月14日、東京・品川では、深さ90㍍の大深度地下に巨大シールドマシンで横穴を掘る「調査掘進」を開始した。20年に調布市で起きた外環道陥没事故の再来が懸念されている。
 「時速500㌔、東京―名古屋間40分」というリニア新幹線は、庶民の生活・生存には有害無益で危険この上ない代物でしかない。成田第3滑走路と並ぶ反人民的な国策だ。労働者の命を奪うリニア工事事故を弾劾し、全面中止に追い込もう!
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