婦人行動隊 新年のアピール

週刊『三里塚』02頁(1078号02面01)(2022/01/01)


婦人行動隊
 新年のアピール

(写真 10・10木更津デモ。左端が宮本麻子さん)

市東さんに正義あり
 宮本麻子さん

 市東さんの請求異議裁判で最高裁は昨年6月に上告を棄却し、反動判決が確定しました。絶対に許すことはできません。反対同盟は4月1日から強制執行攻撃に対する泊まり込み態勢をつくり闘ってきました。
 市東さんは、おじいさん、お父さんから農家を継いでまじめに一生懸命農業に取り組んできました。その市東さんのかけがえのない農地を奪うため、NAAはあらゆる違法・脱法をはたらき、うそをつき、証拠を偽造し、自分たちに都合の悪い文書を隠し、市東さんに「不法耕作の男」という汚名を着せてきました。どちらに正義があるかは一目瞭然です。
 コロナ状況のもとで「空港の公共性」の装いは剥がれ落ち、空港では閑古鳥が鳴いています。この上敷地の拡張、第3滑走路建設などまったくの無意味です。
 人々の命を育む食と農の大切さが見直されなければなりません。市東さんは農薬・化学肥料を一切使わない有機農業を続け、自分にも、消費者にも、自然にも正直に生き、「うそをつかない生き方」を貫いています。
 今の新自由主義の時代では、大資本がもうけるためにつごうのいい情報ばかりがあふれ、何が正しいかわからなくさせられていますが、そんな時代だからこそ市東さんの生き方がかっこいいと思いませんか。
 「飛び恥」運動に見られるように、全世界で飛行機は石油を浪費し環境破壊を促進する乗り物として認定されました。各国で若者たちが気候変動、環境破壊に危機感を抱き、やむにやまれず立ち上がっています。
 日本では、全学連の先頭に女子学生が立っていますね。五輪開会式粉砕闘争、沖縄や木更津での反戦・反基地闘争、フェミサイドに対する抗議などに決起し、連帯を拡大している彼女たちを頼もしく感じます。最近では「生理の貧困」が語られるようになりましたが、「女性が自分たちだけで解決すべき問題」ではありません。コロナのもとで女性がより深刻な社会矛盾に襲われている現実に、男性、女性を問わず全員がこれに目を向け変えていく時です。全学連の行動力には期待しています。
 「新しい資本主義」を唱えつつ岸田政権は改憲と戦争へ突き進んでいます。防衛費がとんでもなく拡大し、大資本と大金持ちが優遇されながら、働く者の賃金は下がり生活が脅かされています。
 3・11福島第一原発事故をなかったことにして、「カーボンニュートラル」を口実に原発再稼働が狙われています。私たちは市東さんの農地を絶対に守り、労働者と農民の連帯、三里塚・沖縄・福島の連帯を一層固くして2022年を闘い勝利しましょう。

農地守る決意を共に
 木内敦子さん

 新型コロナ感染症への対策として、私は現在勤めている職場から外へ出て人々と交流することを控えるように求められており、反対同盟の行事に参加したりみなさんと交流することができない状況です。市東さんに対し請求異議裁判で下された反動判決に強い怒りを覚えながら、この怒りを同じ場所で表すことができないのは大変悔しいです。ともすればマイナス思考に陥り心がふさいでしまいがちですが、やがていつかはみんなと会えることを心の支えにしています。農地を守りぬく気持ちは一つです。
 日々みなさんが闘っている現場の空気を感じ取るために、「週刊三里塚」やビラなどを一字も見逃すまいと、すみからすみまで読んでいます。
 将来が見通せず、多くの人が苦しみを味わっています。特に若者、子どもたちの多くが、生きる希望を見失ってはいないかと胸が痛みます。
 こんな状況のもとでもNAAはあくまで「機能強化、第3滑走路建設をやる」と言い張っています。彼らの言い分のでたらめさは誰の目にも明らかです。農地強奪を許してはなりません。
 みんなで力を合わせて生きのび、闘いぬきましょう!

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