全学連三里塚 現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 安保粉砕・基地撤去を 沖縄現地闘争に参加 全学連三里塚現地行動隊長 二川 光

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週刊『三里塚』02頁(1080号02面03)(2022/01/24)


全学連三里塚 現地行動隊日誌
 市東農地決戦の先頭に立つ
 安保粉砕・基地撤去を
 沖縄現地闘争に参加
 全学連三里塚現地行動隊長 二川 光

(写真 陸上自衛隊勝連分屯地に申し入れ行動【24日】)

(写真 陸上自衛隊勝連分屯地に申し入れ行動【24日】)


 相変わらずの寒さで、春の訪れが待たれる昨今ですがいかがお過ごしでしょうか。三里塚現地では大根の種を新たに蒔き、寒さ対策として白い不織布をかけ、その上にパイプをさしてビニールを掛け、マイカー線でピンに巻きつけながら交互に固定するという作業を行いました。大寒(※)も過ぎてこれから暖かくなる時期です。野菜の生育も順調に進むように工夫が必要な時期です。是非、三里塚の野菜を食べて春に向けて体調を整えていきましょう。
 1月23日と24日の沖縄現地闘争に参加しました。23日は「改憲・戦争阻止!大行進沖縄」の主催で、琉球新報報道本部長の新垣毅さんを招いた講演会が行われました。この日は名護市長選と南城市長選が行われ、どちらも「オール沖縄」が推薦する候補が敗れるという結果となりました。年頭から辺野古の座り込み行動も感染拡大で休止していることもあり、どうやって市民運動を盛り上げて行くかが議論になりました。新垣さんは80年代にソ連のゴルバチョフと米のレーガンが調印した中距離核戦力(INF)廃棄条約が19年の8月2日に破棄されたことで本格的な核戦争の準備が始まったことを訴えました。このINF条約が実現できた背景には80年代にアメリカで100万人規模の反核運動の高まりがあると語ってくれました。そして講演会の後の質疑応答では、琉球新報や沖縄タイムスなどの沖縄現地の新聞社とは対照的に「マスコミの右傾化」によって日本政府の侵略戦争への準備が見えなくされており、無批判に現政権の政治を報道する報道機関の責任があると語りました。
 講演会の後、県庁前の県民広場での街頭宣伝に右翼の街宣車8台が現れ、大音量による妨害で騒乱状態になりましたが、全国の学生が軍事研究反対や戦争反対を訴える中で200枚以上のビラが受け取られ、中距離核ミサイル配備反対の署名は15筆集まるなど反応は良かったです。
 通行人が大注目する中で右翼の妨害をはねのけてリレーアピールをやり抜き、応援・差し入れもいただきました。
 2日目は、沖縄でオミクロン株が発生する源となった米軍基地(キャンプ・ハンセン)に直接抗議の声を叩きつけ、陸上自衛隊の勝連分屯地や沖縄防衛局にも申し入れに駆けつけました。
 抗議行動には沖縄の青年労働者も駆けつけ、「基地機能の強化という問題は沖縄だけの問題ではなく、全国での軍事訓練、戦争に向けた準備が進められる中で起きています。沖縄戦で住民が捨て石にされたように、日本全体の基地を防波堤としようとしています」と語り、戦争の危機が本格的に迫っていることを訴えています。全国で感染者数が激増している中でも、嘉手納基地では戦闘機が飛び、戦争準備は着々と進んでいます。すべての基地を撤去し、改憲と中国侵略戦争を阻止するために闘っていきましょう。
(※)編集者注 「大寒」(今年は1月20日)から2週間は1年で最も寒くなる時期です。

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