全学連三里塚現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 日本から反戦の声を 核武装を許さない 全学連三里塚現地行動隊長 二川 光

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週刊『三里塚』02頁(1083号02面03)(2022/03/14)


全学連三里塚現地行動隊日誌
 市東農地決戦の先頭に立つ
 日本から反戦の声を
 核武装を許さない
 全学連三里塚現地行動隊長 二川 光

(写真 京成成田駅前で訴える二川隊長【3月5日】)


 やわらかな春の日差しが心地よく感じられる季節となりました。三里塚現地では本格的な種まきシーズンを迎える前に畑の準備作業を行い、万全の態勢を整えつつあります。野菜の品目こそ少ないですが、これから増えてくる葉物野菜に期待してほしいと思います。
 ウクライナに対するロシアの軍事侵攻から1週間以上が経ち、全世界で労働者が「戦争反対」を叫び、核戦争になりかねない第3次世界大戦を阻止しようと、日々反戦闘争が闘い抜かれています。ニュースや新聞では、ロシアのプーチン大統領をヒトラーになぞり、アメリカやNATOはじめ欧州の国々をあたかも正しいかの如く報道しています。
 はっきりさせるべきことは、ロシアが核の実際の使用を公然と予告している状況と、アメリカが小型核兵器の開発や中距離核ミサイルの大量配備計画を進め中国侵略戦争に向けた状況は一体であり、各国が核も含めた軍事拡大の動きを激しく競い合っていることです。
 戦争とは資本家階級と言われる支配者や財閥などの利益のために行われるのであり、労働者、学生、農民、人民の命を捨て石のように使って経済を維持させることが目的です。戦争の切迫を受けて岸田政権は安倍の「核共有」発言を表向きは否定していますが、ミサイル配備を進め核戦争を促進しています。戦争でしか矛盾を解決できない新自由主義社会に対する怒りを燃やし、労働者同士が殺し殺される関係を強制する戦争に反対していきましょう。
 「プーチンもNATOもウクライナから手を引け」という訴え、「ウクライナに平和を、ロシアに自由を」という叫びと共に日本からも巨大な反戦闘争を巻き起こし、国際連帯を貫いて第3次世界大戦を必ず阻止しましょう。
 そして岸田政権は核武装への動きと一体で原発再稼働を画策しようとしています。
 3月5日、反対同盟と支援連を中心に東海第二原発再稼働反対の一斉行動を行いました。3回目の行動となりましたが、今回は運転差し止めを求める署名が31筆も集まりました。東海第二原発はこの秋にも試運転がもくろまれています。
 今年で3・11東日本大震災から11年が経つ中で核戦争への危機感や原発事故は終わってないことを実感している人々が多いと署名やビラ配りを行う中で思いました。
 そして戦争情勢は現実に進行しています。NAAは軍事空港としての成田の機能強化・空港拡張をめざし、その前段階として東関道の切り回し工事をこの秋にやると宣言しています。
 だが地元住民が空港絶対反対で決起し、空港会社を追いつめています。生活破壊の騒音を許さず、夜間・早朝の飛行禁止と損害賠償を求める訴訟が準備されています。
 さらに反対同盟は会場貸し出しを拒否した相川勝重町長の集会妨害を打ち破りました。芝山町は2月18日に使用申請の却下処分を取り消し、施設の使用を認める決定を出しました。相川の下した処分は違法と確定したのです。
 反対同盟・市東孝雄さんの農地死守の闘い、軍事空港化阻止を訴えてきた闘いが今こそ必要です。最高裁の上告棄却決定をはねのけ、実力で農地を守り続けている反対同盟に続きましょう。
 3月27日の芝山現地闘争に大挙駆けつけてください。共に闘いましょう!

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