北総の空の下で ウクライナ 今が問われている

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週刊『三里塚』02頁(1084号02面06)(2022/03/28)


北総の空の下で
 ウクライナ
 今が問われている


 2月24日に始まったウクライナ侵略戦争から3週間、ミサイル攻撃で破壊される建物、逃げ惑う人々、火の手が上がる原発……リアルタイムの報道は、戦争の現実を容赦なく突き付けてきます。あの子らを助けたい、戦争を止めたい!と思う気持ちに付け込んで、バイデンや岸田が「専制国家に対する民主主義の闘いに勝利しよう」と反ロ包囲網を煽り、ロシア料理店まで攻撃対象になる過熱状態です。ちょっと待って!
 元側近によれば、プーチンを変えたのは米帝がニセ情報を流してイラクを叩き潰した湾岸戦争だといいます。 「あれが許されるなら何でもあり」だと。ベトナムで、イラクで、アフガンで圧倒的な軍事力で侵略戦争を起こし人民を虐殺してきたのは米帝です。
 政権が戦争を始める時必ず自国を守るためだと正当化し、反対者を「裏切り者」として弾圧します。ロシア当局は教員向けの指導マニュアルを作り、情報を遮断し、街頭で声を上げれば即逮捕です。私たちはこれを「ひどい!」と思いますが、太平洋戦争当時どれだけの日本人が反戦を貫けたでしょうか?
 本紙前号で萩原富夫さんが「ロシアの戦争反対と言っている人々が、台湾や朝鮮半島をめぐって中国と日米が衝突した時も反戦を貫けるのかが問題」と言っています。問われているのは今です。
 季節は春、農作業は苗作りや種まきなど1年を左右する大事な時期です。反戦の決意を胸に、忙しい日常が続きます。
北里一枝
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