全学連三里塚現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 日本の参戦国化阻止 岸田政権打倒を 全学連三里塚現地行動隊長 二川 光

週刊『三里塚』02頁(1086号02面02)(2022/04/25)


全学連三里塚現地行動隊日誌
 市東農地決戦の先頭に立つ
 日本の参戦国化阻止
 岸田政権打倒を
 全学連三里塚現地行動隊長 二川 光

(写真 市東さん南台農地でズッキーニの定植【17日】)

 桜もいつしか盛りを過ぎましたが、いかがお過ごしでしょうか。畑では鉢上げした夏野菜を植える作業が一段落しました。市東さんの畑ではカボチャやズッキーニ、ナスやピーマンなどを定植し、シシトウも後ほど植えられる予定です。
 夏の繁忙期に突入する前の4月終わり。着々と準備が整ってきました。ぜひ、三里塚の夏野菜を楽しみにしてください。
 連日、ウクライナへの資金援助と武器供与を公然とあおる報道が流されるという異様な状況が続いています。ウクライナ外相は武器が必要だと叫び、戦争のために民間人を訓練して銃を持たせて殺し合いをさせています。
 ウクライナ南東部のマリウポリでウクライナ兵が降伏を拒否し、徹底抗戦の構えで闘っていることを美化する報道が支配階級の意思によって垂れ流されています。
 本来であれば、ロシア国内でプーチン政権打倒で立ち上がり、命がけの反戦闘争に立ち上がるロシアの人々とともに、ウクライナ国内でもゼレンスキー政権打倒を掲げて立ち上がるウクライナの人々の怒りに焦点を当てて報道されるべきだと思います。戦争が長引けば長引くほど、利益を得るのは支配者であり、労働者が戦争に駆り出される状況は変わりません。支配者の側が使う「国際社会」や「国際秩序」などで戦争は収束するはずがありません。実際には自国政権を打倒する実力闘争こそが戦争を止め、平和をもたらすことができると思います。社会全体を巻き込む巨大な反戦闘争で岸田政権を打倒しましょう。
 その最大の焦点が沖縄です。岸田政権は防衛費のGDP2%以上への増額、相手国の指揮系統機能を含む敵基地攻撃能力の保有を公言しつつ、沖縄・南西諸島の軍事基地化を暴力的に強行しています。岸田の5・15「復帰」50年記念式典出席で狙われているのは「基地の島」の固定化であり、さらなる強化に向けた宣言です。断固粉砕あるのみです。
 さらに、米バイデン大統領が5月22日にも来日し、日米首脳会談―日米豪印4カ国(クアッド)首脳会議が対中国をにらんだ侵略戦争準備会談として開催されようとしていることは重大です。
 日米安保同盟のさらなる飛躍として、台湾有事のための連合作戦司令部を作り、日米の作戦指揮官を同じ場所に配属させようとしています。日本の参戦国化、完全なる戦争当事国となる歴史的踏み込みを絶対に許してはなりません。
 こうした状況を根本的に変える力を培ってきたのが三里塚闘争56年の闘いです。闘争初期から、軍事空港建設の狙いを見抜き、「一切の話し合い拒否=軍事空港絶対反対、農地死守・実力闘争」の闘いを貫き続けてきました。
 この闘いを潰そうと、空港会社はこの秋にも空港拡張のための準備工事を強行し、沖縄の人々と同じく地元住民の命を虫けらの如く扱って叩き出そうとしています。市東孝雄さんをはじめ生活と人生をかけた反対同盟農民の農地死守の闘いと沖縄の人々の戦争反対の闘いはつながっています。
 この団結で今年の5月15日の沖縄闘争を成功させる決意です。ともに闘いましょう!
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