大地の響き 投稿コーナー

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週刊『三里塚』02頁(1087号02面07)(2022/05/09)


大地の響き 投稿コーナー

天神峰カフェ初参加
 千葉 内山くるみ

 私は、10年以上前から、土いじりをしている。「畑」と呼んでいるが、雑草だらけの集合駐車場脇の空き地を勝手に耕して、四季折々の花や野菜を育てている。三里塚からの無農薬野菜を配達してもらったり、子連れで現地の収穫祭に連れていってもらったこともある。なつかしい。
 まだ、空港敷地内で畑を続けている市東さんのことは知っていた。圧倒的な存在で、行ってみたいなと思ってたが、あこがれのままで時間が過ぎ、知り合いに「行きたいな」と言ったら「天神峰カフェに行きなよ」と薦められて、連絡をとり、4月10日、好天の日に1人で参加した。
 緊張していた。一つは無事にたどりつけるか? もう一つは、三里塚闘争というのをほとんど知らないし、「新左翼」の活動家といわれる人たちが強面でいて、糾弾されるんじゃないかという心配。でも、行ってみたいという興味のほうが強いし、度胸はあるほうだ。
でも、こんな心配は現地につくと、すぐ解消した。参加者とか現地の人とはすぐに馴染めた。いい人ばっかりじゃん。第3滑走路の予定地を車で案内してもらった。新宿駅から東京駅までくらいの長さの予定地で、あまりの広大さにびっくりした。成田空港が軍事目的だというのは一目で理解した。あと里地里山の風景。これは絶対保存しなきゃならないと思った。
 日本の高度成長による近代化で失った環境悪化、農山村の疲弊...。人々は農村を捨てて都市にきたが、安定した生活と引き換えに、存在の空洞化に苦しんでいる。年をとればよくわかる。自然を考えるのは、生活のあり方、人権、貧困問題、はたまた資本主義的市場経済をどうとらえるのかということに行きつく。里地里山の保全、市東さんの農業を継続するという信念は、私たちの行くべき方向を示していると思った。
 社会が近代化し、人は個人を基調にした市民社会で「共同体」は封建的なものと否定されてきたが、新しい「共同体」も模索されている現代、空港予定地の農家と外からきた人たちが新しい共同体をつくる。
 そのために、欲とメンツの第3滑走路計画はぶっつぶさなきゃね。 
 最後に一言。せっかく天神峰カフェという、自然の中で、おしゃべりしながらコーヒーと採れたて野菜を味わうというのを作ったのだから、デモや看板や旗の独特なスタイルはどうにかならないか? 年取ってても、少人数でも、明るくいこうよ。なんか負け戦的な暗い雰囲気に人は近寄らない。暗いのは「権力」だけでけっこう。これから、三里塚のことは勉強したいと思ってます。カフェにはまた行きます。

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