「空港機能強化白紙撤回を」 第107回一斉行動 同盟の訴えに共感

週刊『三里塚』02頁(1088号01面03)(2022/05/23)


「空港機能強化白紙撤回を」
 第107回一斉行動
 同盟の訴えに共感


 反対同盟と支援連絡会議の仲間は5月9日、107回目の空港周辺情宣一斉行動に立った。
 午前8時半、市東孝雄さん宅離れに集まった仲間は朝の打ち合わせを行った(写真)。最初に市東さんがあいさつ。「3、4、5月といろんな取り組みがあって忙しいでしょうが、今日一日よろしくお願いします」
 続いて、伊藤信晴さんが芝山文化センターの貸し出し問題について、芝山町の「議会だより」に全員協議会での質疑内容が掲載されたことを紹介。反対同盟を先頭とした粘り強い闘いで、空港一辺倒の相川町政を打ち倒した勝利的地平を確認し、機能強化そのものの白紙撤回に向けて闘う決意を全員が固め直した。
 今回用意された反対同盟ニュース102号は、5月9日に結審した新やぐら裁判の報告と萩原富夫さんの「撤去されるべきは成田空港」との意見陳述を大きく掲載。市東さんの農地と不可分一体のものとしてある監視やぐら・看板を守ろうと呼びかけている。さらに5・15沖縄「復帰」50周年式典弾劾と4・28沖縄デーの一環として闘われた横田デモの報道記事。4面では「利権確保のための機能強化は凍結を」との横芝光町住民の声を紹介している。
 参加者は、反対同盟ニュースを手に担当地域へと飛び出した。
 成田ではさつま芋の苗植えの真っ最中。「天気が悪くて遅れて大変」と汗を流していた。
 芝山町のあるお年寄りは「宣伝カーが来るといつも外に出て聞いている」と語った。さらに、3・27芝山現地闘争を見ていた住民は「たくさん人が集まっていたね。がんばって」と。さらに自身も町の施設貸し出しの対応に怒る住民は「貸さないなんておかしい。使えて本当によかった」と我がことのように喜んだ。
 移転対象地域では「交渉は個別バラバラにされている」「敷地外の畑を買わないというのは許せない」「第3滑走路を積極的に推進していた一部の人は早々と広くて優良な代替地を確保しているそうだ」との声。
 反対同盟が社会を変えるために闘っていることへの共感も寄せられた。「空港拡張は税金の無駄遣い」「金持ちだけを優遇する社会はだめだ。日銀黒田の円安政策で貧乏人はますます貧乏に。社会を変えなくちゃだめ」
 夕方、再び市東さん宅離れで一日の集約を行った。市東さんが「敵の思うようには絶対にいかない。粘り強く闘おう」とまとめ、7・3樫の木まつりの成功に向け奮闘を誓い合った。

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