新米現闘員奮闘中! 日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 未来開く労農連帯 野菜配送ソロデビュー 三里塚現地闘争本部員 平井雅也

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週刊『三里塚』02頁(1097号02面02)(2022/10/10)


新米現闘員奮闘中! 日誌 市東農地決戦の先頭に立つ
 未来開く労農連帯
 野菜配送ソロデビュー
 三里塚現地闘争本部員 平井雅也

(写真 千葉地裁前でビラまき【9月21日】)

 残暑が長引いて体感的には季節の感覚がよくわからない感じでしたが、10月に入ってようやく秋めいてきたですかね。
 産直では、「夏野菜の王様」と呼ばれたモロヘイヤも知らん間に革命でもあったのかひっそりと姿を消し、ピーマンやキュウリなども終わりに向かいつつあります。最近の出荷では、ケースに入れられた野菜は冬瓜、切り生姜、じゃがいも、里芋、生落花生、ナス、ピーマン、キュウリ、シシトウ、青唐辛子の10品目でした。なんか聞き覚えのある演歌の歌詞じゃないですけど、「季節の変わり目を産直の品目で知るなんて」とか思ったりします。
 産直の出荷は週に2回です。その中に地元地域への出荷当日配達のコースが週イチであります。このコースを2回ほど見習いで回ってから、このほどソロデビューを果たしました。
 配達当日は、午後の出荷作業までの間は市東さん宅で援農です。モロヘイヤなんかは出荷当日に朝取りしていました。この日は次の出荷日用の里芋の収穫を行いました。
 午後からの出荷作業は萩原さん宅でおこなっています。反対同盟と支援とで一丸となっての出荷作業は、日常的に団結を培っていく場でもあります。出荷作業を終え、お茶ののちに、いざ配達へと出発です。
 配達先は毎週のお宅、隔週のお宅、月イチのお宅を組み合わせて月の4週とも同じではありません。でも今回は見習いの時に回った配達先とかなり重なっていたので、配達先がわからない心配はほぼありませんでした。見習いで教わった道順に、自分で走りやすいよういくらかアレンジを加え、迷うこともなくうまく回ることができました。配達先では、野菜の入ったコンテナケースとともに今回の野菜の品目やその料理法の紹介、扱っている野菜の作況などを書いている「野菜だより」を渡します。これには萩原さん宅の犬や市東さん宅の猫が準レギュラー的に登場しています。もし私が「野菜だより」作りを任されたら、猫偏重は不可避でしょうね。
 今回は集金日でもありました。見習いの際に自己紹介済みですので、どのお宅でもスムーズにいきました。「落花生おいしかったです」の声をいただきました。出荷で使っている新聞紙を提供してくださるお宅や、毎回欠かさず飲み物を差し入れて入れてくださるお宅などもあります。また一方でこちらのミスについてお叱りを受けることもあります。それも含めて、本当に良い関係が築けていると感じます。
 故萩原進さんは、著書『農地収奪を阻む』で「われわれの産直野菜は商品じゃないんだよ。農民と消費者=労働者が連帯、共同するための橋渡しとでも言ったらいいかな」と語っています。無農薬野菜の産直にこのような意義があることは、配達先の人々と直接に顔を合わせるとよくわかります。産直の配達先の人々とも固くつながる市東さんの農地。絶対に奪われてなるものかと思います。
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