天神峰カフェ開く 「人生かけて」全学連が決意

週刊『三里塚』02頁(1101号01面03)(2022/12/12)


天神峰カフェ開く
 「人生かけて」全学連が決意

(写真 12・4カフェ参加者が座り込み)


 12月4日、急迫する強制執行攻撃との重大決戦局面にある三里塚現地で、天神峰カフェが開かれた。旧小見川県道に面する団結街道入り口で、日中には常時監視・座り込み態勢がとられ、深夜・未明においても警戒を怠らず見回りが続けられている。
 これまでの三里塚闘争半世紀の中で、大木よねさん宅強制収用、岩山大鉄塔破壊、現地闘争本部破壊、団結街道封鎖など、国家権力のやり口は常に卑劣な奇襲、不意打ち、だまし討ちの歴史であった。これへの怒りと悔しさを胸に刻み、全員が総決起している。
 この状況下で、十数名が今回のカフェに参加した。仲間が離れの台所で作ったシチュー、サラダを味わい、コーヒーカップを手に交流・歓談が進んだ。
 食事が一段落すると、参加者それぞれが自己紹介をかねて発言した。ここ数日、警察車両の動きは明らかに以前よりも活発化し頻繁になっているという。
 全学連の3人の学生はそれぞれ、27日からの泊まり込み態勢に参加する中で、敵の動向を監視しながら、三里塚闘争の大義や勝利性に確信を深めていることを語った。さらに、実際に強制執行となった場合、千葉地裁佐倉支部から執行官がやって来るであろうことから、同支部へのビラ入れ情宣活動を行ったことを報告した。
 東京西部ユニオンの仲間は、阿佐ケ谷で三里塚野菜の青空市を開いたことや、各地での強制執行阻止緊急署名への取り組みなどを報告した。
 反対同盟事務局員の伊藤信晴さんは、1971年の第2次強制代執行での大木よねさんへの襲撃を回顧し、あのような暴虐を二度とやらせてはならないことを強く訴えた。婦人行動隊の木内敦子さんは、「学生・若者たちの決起が心強くうれしい」と述べて、市東さんの農地をめぐる闘いを拡大強化していくことを呼びかけた。
 決戦本部長の太郎良陽一さんは、「団結して声を上げて元気よく闘おう。機動隊が暴力的に襲いかかってきても、どちらに正義があるかを突きつけて体を張って実力でとことんやってやろう」とアピールした。それぞれの参加者が農地死守決戦に臨む意気込みを述べ、若い学生たちへの期待を表明した。「三派全学連」の活動経験を持つ年配者も、今の全学連の躍進に希望を感じながら、自分も命の限り闘う覚悟を表した。
 そうした期待に応えて再度全学連が発言し、「逮捕経験を持つ学生は今少ないが、この決戦に人生をかけて立つ」と宣言し、大きな拍手を浴びた。

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