大地の響き 投稿コーナー

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週刊『三里塚』02頁(1101号02面07)(2022/12/12)


大地の響き 投稿コーナー

実力闘争を復権させ
 全学連 戸川健二

(写真 空港に向けデモ【27日】)

 27日の現地闘争の晩から座り込み体制に参加しています。市東さん宅の「はなれ」に泊まり込んでいる間も常に臨戦態勢で、全く気を抜くことはできません。市東さんはこのような緊迫した状況を強制されながら「三里塚の未来を明るくしよう」と朗らかに戦闘宣言を発しています。この闘う姿勢に、全学連は現地行動隊の圧倒的強化で応える決意です!
 全学連はこの間「実力闘争の大衆的復権」を掲げスクラムデモを闘い、9月の安倍国葬粉砕闘争では九段下交差点を騒乱状態に叩き込みました。闘いの中で、多くの学生が「実力闘争とはなにか」を思想的にも戦術的にもガッチリとつかんでいます。自分も昨年の五輪開会式粉砕闘争に参加するまで「実力闘争」とか「機動隊と激突」と聞いてもいまいちピンと来ませんでした。しかし今では「機動隊を追い返して農地を守る!」という決意でいっぱいです。
 三里塚は日本階級闘争における実力闘争の金字塔です。労働者・農民・学生の未来を明るく切り開く道がここにあります。各大学で三里塚闘争を宣伝し、一人でも多くの学生を天神峰に連れてきます。共に強制執行を実力阻止しましょう!

新滑走路絶対止める
 首都圏学生 出口弘行

(写真 曲がりくねる成田空港の誘導路)

 成田空港は、あらゆる矛盾が現れていると言っても過言ではない。滑走路のすぐそばに残る農地、空港の間を縫うように通されている一般道など、空港の構造としては非常に不完全だ。こうしたいびつな構造は、まさに空港反対闘争の勝利によって農地を守りぬいた結果だ。B滑走路の延伸、C滑走路の新設も絶対に止められる。まだこの現状を知らない学生を三里塚に結集させ、共に闘いたい。
 航空機が飛び立つたびに発せられる騒音や、農地を取り囲むように配置された誘導路に見られるように、成田空港は意図的に農業を営みにくい環境を作り出している。空港建設時からだましうち的な強制執行を行い、書類の偽造までおこなうNAAに正義がないことは明らかだ。NAAに対して強い憤りを感じた。
 援農にも参加したが、野菜の収穫中にいろいろな虫を見ることができた。有機栽培によって、豊かな生態系が育まれている証拠だ。豊かな農地を、軍事利用のためにコンクリートで覆ってしまっていいのだろうか。NAAに市東さんの土地を渡すわけにはいかない。農労学連帯を拡大して強制執行を止めよう。成田空港を廃港に追い込もう。

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