農地死守!座り込みを続けよう 天神峰現地闘争に180人 実力デモで空港中心部に迫る

週刊『三里塚』02頁(1105号01面01)(2023/02/13)


農地死守!座り込みを続けよう
 天神峰現地闘争に180人
 実力デモで空港中心部に迫る

(写真 反対同盟旗を先頭に市東さんの農地強奪を狙うNAAに向け怒りのデモ【2月5日】)

(写真 強制執行対象地である市東さん宅中庭を埋め集会)

(写真 「農地死守」の決意新たに太郎良決戦本部長の音頭で反対同盟が団結ガンバロー)


 2月5日、雲一つない快晴のもと、三里塚芝山連合空港反対同盟が呼びかける天神峰現地闘争に全国から180人の労働者・学生・市民が結集した。市東孝雄さん宅中庭で開かれた集会で、農地強奪強制執行を阻止する「15日間決戦」の勝利を高らかに宣言し、今後も天神峰現地での座り込み闘争を継続・強化することを確認した。国家権力、警察、成田空港会社(NAA)に一指も触れさせず市東さんの農地と営農を守り続ける決意も新たに天神峰現地に集まろう。成田軍事利用を公言する岸田政権の戦争政策を許さず、岸田政権を打倒しよう。三里塚現地攻防を土台に、国会決戦と杉並区議選勝利に向けた闘いに全力で立ち、2・23全国反戦集会に集まろう。
 集会の冒頭、事務局員の伊藤信晴さんが司会のあいさつを行った。三里塚闘争初期における日本共産党の裏切りと逃亡、三派全学連との共闘成立の歴史をふりかえり、「今こそ実力闘争の思想を発揮し、闘う体制を継続・発展させよう」と訴えた。(発言要旨別掲)
 続いて東峰の萩原富夫さんが主催者あいさつを行った。「市東さんの怒りの声を直接ぶつけるためNAA本社に対し申し入れ行動を行った。座り込み、泊まり込み、監視の闘いの継続が強制執行を止めてきた。農地を守る力、強制執行を跳ね返す決意を示していこう」
 参加者の大きな拍手に迎えられ、市東孝雄さんが発言に立った。「決戦の中で皆さんの団結が私にとっての一番の薬です。いつ執行されるかわかりませんが、今年は楽しく闘争をやろうと。そういう気持ちで、権力に対してもNAAに対しても闘いたいと思います」
 連帯のあいさつの最初に動労千葉の北村武執行委員が動労千葉、関西生コン支部、港合同の3組合がNAAに対し「強制収用中止」の申し入れを行ったことを報告し、23春闘に勝利し、組織を拡大し反対同盟とともに進むことを誓った。
 関西実行委、市東さんの農地取り上げに反対する会、市東さんの農地を守る沖縄の会の連帯あいさつが続いた。
 婦人行動隊の木内敦子さんが現地での座り込み、泊まり込みを支え維持するためのカンパを熱く訴えた。
 後半の司会を婦人行動隊の宮本麻子さんが行った。三里塚野戦病院の大熊寿年さんが逮捕・弾圧に対する闘う者の原則・思想としての「完全黙秘・非転向」の重要性を力を込めて訴えた。
 さらに婦人民主クラブ全国協議会、星野全国再審連絡会議などが連帯発言に立ち、農地を守り戦争への道を阻む固い決意を明らかにした。
 全学連を代表して発言した神野豊典副委員長は、成田空港の軍事利用が進められる現状を暴き、戦争情勢下の農地接収を許さず、三里塚、杉並区議選、広島G7サミット粉砕を闘う決意を表した。
 最後に決戦本部長の太郎良陽一さんが、15日間決戦の勝利を確認し、まとめと行動提起を行った。「強制執行を迎え撃とう。毎週月曜、火曜は早朝行動を行う。残れる方は現地に残ってください。時間があれば現地に来てください。弾圧を許さず今日のデモを行おう!」。この訴えに全員が奮い立ち、団結ガンバローを三唱した。
 市東さん宅向かいの東峰開拓組合道路に移動し、反対同盟を先頭にデモ行進に出発。宣伝カーからは宮本さんが、NAAの非道、違法を糾弾するアピールを発し続けた。空港中心部に近づくと早く立ち去らせたい警察権力の不当な規制をはね返し、参加者はNAA本社に怒りを集中した。 宣伝カーから反対同盟歌が流され、不屈57年の誇り高き闘いの正義性に確信を深め参加者はさらに意気高く行進した。
 デモは再び市東さん宅中庭に戻り、この場所が団結の力で絶対に守るべき場所であることを再度実感した。「闘いは楽しく」の市東さんの言葉に励まされながら、参加者は、国家権力と対峙する新たな決意と緊張感でそれぞれの任務に入った。闘いは続く。

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