市東農地決戦の先頭に立つ 全学連三里塚現地行動隊日誌 軍事空港阻止を 国家暴力に負けない 全学連三里塚現地行動隊長 二川 光

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週刊『三里塚』02頁(1107号02面02)(2023/03/22)


市東農地決戦の先頭に立つ
 全学連三里塚現地行動隊日誌
 軍事空港阻止を
 国家暴力に負けない
 全学連三里塚現地行動隊長 二川 光


 強制執行阻止闘争から3週間近く経ちました。畑を奪われ様変わりした姿に日々、空港会社への怒りが湧きますが、市東さんは一切休まず普段通り農業を続けています。執行後に天神峰に来た方も、現地の変わらぬ闘う姿勢に勇気を得て帰られる方が多いです。
 この状況下で現地では市東さんの生活・営農再建に向け、母屋のひさしを伸ばして物置スペースを作りました。種まきや土寄せなど農作業も平行しておこなっています。
 3月の春の陽気で野菜が多く育っています。不屈・非妥協で闘う三里塚闘争のように野菜も天候に負けることなくどんどん育っています。
 岸田政権は2月28日、日米安保を中国侵略戦争同盟へと大転換させる大軍拡予算案を衆院で通過させました。防衛費は22年度当初の1・26倍となる6兆8千億円と過去最大。5年間で43兆円に増やすための「防衛力強化資金」の創設を含め10兆円を超える歴史的な大軍拡予算です。この大軍拡予算と一体の動きとして、2月17日付の日経新聞では米海兵隊トップが日本の自衛隊から武器の修理部品や弾薬の補給を拡大する態勢づくりを目指すと表明しました。米海兵隊トップは「海兵隊の活動は自衛隊と極めて緊密なものになる」と強調し、台湾有事の際に海兵隊と自衛隊が一体となって中国侵略戦争に踏み切ろうとしています。
 この戦時下ともいうべき状況の中で、57年目を迎える三里塚闘争は国家暴力と対決する民衆の怒りを全世界に示しました。体を張って徹夜で機動隊と対峙し、その場に初めての人も含め多くの人びとが参加したことは国家と徹底非和解で闘う反戦の実力闘争のメッカが三里塚であることを明らかにしたと思います。成田空港の軍事空港化を阻止しています。先頭で機動隊と対峙した女子学生のように明るく、楽しく闘いましょう。
 全学連は3人の学生を取り戻すために連日、地裁前での街宣や警察署回りなどに奮闘しています。
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