団結街道

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週刊『三里塚』02頁(1108号01面06)(2023/03/27)


団結街道


 「今日は雪だったから歩かないといけないんだ」「えっ、いつも自転車で通われていたんですか!?」1年前のことだ。電車で千葉から神奈川の厚木に帰るだけでも大変なのに、駅から自宅まで自転車とは……▼その頑健な葉山岳夫弁護士が亡くなった。86歳だった。身が引き裂かれる思いだ。昨年師走、弁護団会議を終え、覚束ない足取りで帰路につく姿に一抹の不安を覚えた。反対同盟の旗開きでいつも通り発言に立つ姿に一安心。だが実は違った。私の知る限り、デモに出なかったのも原稿(読むのにかかる時間まで記載)を準備しなかったのも初▼「いろいろ忙しいのは分かるけど、準備しないとダメだよ。弁護士は忙しいからやれなかったという言い訳はできないんだけど、ふふっ。ま、やるっきゃない」。準備不足の私を穏やかに叱責。他方「原稿参考になったよ」ぼそっとほめた▼自分に厳しく人には優しく何より家族思いだった。現地での打ち合わせを終え「孫の誕生日なので」と急いで帰る姿は普段は見せることない優しいおじいちゃん。そんな葉山先生に私個人の家族問題で手を煩わせた時の慈愛に満ちた何とも辛そうな表情を忘れることができない▼先生の18番はキーを下げたハウンド・ドッグの「ff (フォルティシモ)」。胸の熱いたぎり/拳を固めろ/叩きのめされても/激しくたかぶる夢を眠らせるな/愛の限り強く強く▼生涯現役闘士のシャウトに続きたい。
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