天神峰強制執行と闘った6人への逮捕・弾圧を許すな! 即時奪還を 国家暴力による農地強奪こそ犯罪 5・29勾留理由開示公判へ

週刊『三里塚』02頁(1112号01面01)(2023/05/22)


天神峰強制執行と闘った6人への逮捕・弾圧を許すな! 即時奪還を
 国家暴力による農地強奪こそ犯罪
 5・29勾留理由開示公判へ

(写真 6人を取り戻す!【22日 千葉地裁】)

(写真 農作業中の仲間を不当逮捕する県警【11日】)


 警視庁公安部、千葉県警、神奈川県警の合同捜査本部は5月11日、今年2月の三里塚強制執行実力阻止闘争における「公務執行妨害」「窃盗」なる容疑をでっち上げ、全学連の学生、現地で闘う支援連の仲間を含め6人を不当逮捕、8カ所の家宅捜索を強行した。断じて許すことはできない。強制執行から3カ月、成田空港会社(NAA)は天神峰農地を鉄板フェンスで囲いはしたが、その後一切の工事を行っていない。絶対反対・実力闘争を掲げる反対運動をつぶすことのみを目的とした暴挙と体を張って闘ったことは正義だ。G7広島サミットは中国侵略戦争に向けた核戦争準備の会議であったことが満天下に暴かれ、被爆者を先頭とした怒りの声が全世界に発信された。不当逮捕された2学生と、事前弾圧された6人の仲間の奪還へ全力を上げよう。
 11日早朝、三里塚現地では捜索令状を見せることなく問答無用でエンジンカッターで門を破壊。突入してしてきた警察権力は現闘本部の仲間一人をこれまた逮捕令状を見せることなく拉致し、われわれと切り離し連れ去った。
 また、この日は市東孝雄さん宅で田植えが行われていた。その間、警察権力は萩原さん宅前に蝟集(いしゅう)し続け、現地の仲間が農機具を返しにきたところを待ち構えて逮捕し去った。
 このような暴力的襲撃を絶対に許すことはできない。
 そもそも被疑事実とされている容疑は「警察官を引き倒そうとした」「警備に関する書類を盗んだ」(読売オンライン)などというものだ。三里塚反対同盟とその支援者らに暴行を加え、市東さんの農地をまったく違法、かつ卑劣な手段で強奪したのは、国家権力であり千葉県警・機動隊に他ならない。これに対し、全学連の学生らは反対同盟とともに一歩もひかずに対決し、国家権力を相手に夜を徹して12時間の「肉弾戦」を展開。完全武装の機動隊員らを徹底的に打ちのめしたのである。それから3カ月も経ってから、警察は「学生に引き倒された」「文書を奪われた」などと泣き言をわめいて「事件」に仕立て上げ、サミット開催前の予防弾圧の口実にしたというわけだ。だがそれは、全学連と反対同盟の不屈・非妥協の実力闘争に対する、国家権力の惨めな敗北を自認するものでしかない。
 国家権力・岸田政権は、三里塚のような実力闘争がサミット本番の広島現地で爆発することを心底恐れていたのだ。
 だからこそ、かつて「警視庁の最精鋭部隊」と言われた第四機動隊を派遣し、終始われわれのデモに張り付かせたのだ。
 だが、われわれは不当弾圧への怒りをバネに、サミット事前弾圧で逮捕されていた京都大の仲間を奪還した勢いもそのままに、意気軒高と広島に乗り込んだ。そして、サミットは帝国主義の核戦争会議に他ならないことを徹底的に暴露、弾劾し、行動を呼びかけた。
 デモを重ねるごとに、被爆者を先頭とした広島市民のサミットへの怒りが解き放たれ、デモへの合流が勝ち取られていった。
 核を独占する帝国主義首脳どもが、「核抑止」と称して核戦争を準備していること、ゼレンスキーの来広で戦争拡大への意図が満天下に明らかとなり、それと闘うわれわれこそが正義であり、弾圧する機動隊こそが悪であるという認識が急速に広がったのだ。
 サミット過程における2学生への不当逮捕は国家権力の焦りと弱さの表れだ。ただちに2人を奪還しよう。
 反戦闘争つぶしというサミットの狙いは粉砕された。
 次は、「反戦の砦=三里塚」を最先頭で闘った6人の仲間の奪還だ。5・29勾留理由開示公判・千葉地裁に全力で駆けつけよう。

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