核戦争阻止、岸田倒せ 原爆ドーム前で集会実力開催 8・6広島

週刊『三里塚』02頁(1117号01面03)(2023/08/14)


核戦争阻止、岸田倒せ
 原爆ドーム前で集会実力開催 8・6広島

(写真 原爆ドーム前から式典参加の岸田弾劾のデモに出発【8月6日】)

(写真 広島本通り商店街をデモ行進)


 被爆78周年、今夏8・6ヒロシマ闘争は、G7による核戦争宣言=「広島ビジョン」を賛美し、大軍拡・改憲・中国侵略戦争へと突き進む岸田を徹底弾劾し、巨大な反戦反核闘争の構築に向けた新たな出発点を築いた。
 6日早朝、白いヘルメットをかぶる学生を先頭に固くスクラムを組んだ部隊は、「静かな8月6日を願う広島市民の会」なる右翼・日本会議の妨害を一蹴し、原爆ドーム前を実力で解放区に。
 午前7時の集会開始と同時に、学生が次々とマイクをとり、反戦反核のアピールに立った。侵略戦争の担い手に絶対にならないと決意する若者の鮮烈な登場だ。
 日米帝国主義による被爆者抹殺攻撃と対決し、核廃絶の声を上げ続けてきた「闘いの日」としての8・6を若者が継承することこそが、虐殺された被爆者への「慰霊」に他ならない。核戦争の危機が迫る中、平和公園の地底から聞こえる被爆者の怨嗟(えんさ)の声は、核戦争の元凶である帝国主義打倒まで決してやむことはない。「静かに祈る」ことではなく、戦争・大軍拡の岸田政権打倒こそが求められている。
 8時15分の黙とう後、原爆ドーム前からデモに出発。「核戦争を許さないぞ!」「戦争反対・岸田打倒!」のシュプレヒコールを、恥知らずにも記念式典会場に居座る岸田らに叩きつけた。
 午後の8・6ヒロシマ大行動では、被爆者、被爆2世、3世、韓国、イラク、在日ロシア人、福島、沖縄からのアピールが続いた。11・19全国労働者総決起集会の呼びかけ3労組(動労千葉・関西生コン支部・港合同)を先頭に、絶対反戦を貫いて闘う労働組合をよみがえらせ核戦争を阻止する決意がみなぎる集会として勝ち取られた。
 集会後のデモ行進に、沿道から多くの飛び入りがあり、熱い声援が寄せられた。(土屋栄作)

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許せぬ首相式典参加
 反対同盟婦人行動隊 宮本麻子さん

(写真 広島反戦反核デモに立つ宮本麻子さん)

 5日の集会に大勢の方が参加されていて勇気づけられました。教育労働者が呼びかけた昼のデモの勢いそのままに、「今日は早く寝て、明日早朝から式典粉砕のデモをやるぞ」と、みんなの熱気がすごかったですね。
 翌朝、原爆ドーム前に日本会議系の右翼が「静かに」「不道徳」などのプラカードを持ち、向こうの方からこっちに因縁をつけてくる感じで突っかかってきました。だけど、岸田はG7の核は抑止力として認めるなんて言っているんです。「岸田の式典出席は絶対に許せない」「黙っていられない。被爆者の悲惨な経験を絶対に繰り返させない」と多くの人の参加でやりぬきました。
 昼集会で長崎の被爆者の証言を聞き、戦争を繰り返さない思いを新たにしました。核と人類はあいいれないと言い続けることはやはり大切です。
 デモは飛び入りもあり、ビルから手を振ってくれる人も多かった。目を引くプラカードがよかったと思います。

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