全学連三里塚現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 戦争ただちにやめよ 被爆者の発言に感動 全学連三里塚現地行動隊長 二川 光

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週刊『三里塚』02頁(1118号02面02)(2023/08/28)


全学連三里塚現地行動隊日誌
 市東農地決戦の先頭に立つ
 戦争ただちにやめよ
 被爆者の発言に感動
 全学連三里塚現地行動隊長 二川 光


 立秋とは名ばかりの残暑が続き、全国各地で30度以上の猛暑が続いています。三里塚では8月13日に雨が降って以降、ほぼ雨が降らず、日照りが続いています。雨が降らないと困る状況であります。これからニンジンと大根、様々な葉物野菜の種まきシーズンであり、稲刈りもあります。雨の状況に留意しつつ、三里塚野菜を楽しみにしてください。
 5月G7広島サミット粉砕闘争の高揚を引き継いで闘われた8月6日のヒロシマ大行動は、「平和のためには核が必要だ」という核抑止論でもってアメリカを始めとした帝国主義国の核を賛美する岸田政権との対決となりました。自分はこのヒロシマ闘争を闘う中で印象に残ったことがあります。今まで自分が被爆者であることを隠さざるをえなかった方が、反戦運動をやっていく中で「青春を取り戻した」と集会で実感を込めて語っていたことです。堂々とした被爆者の方の発言に胸を打たれましたし、全学連を先頭に労働者階級が切り開いた反戦闘争の決起があるのだと思いました。今回の8月6日のヒロシマ闘争でもそうですが、学生、労働者を問わず初めて参加する方が多いと感じます。
 ウクライナ戦争は全面的にアメリカやEU、日本の武器供与や財政支援によって成り立ち、さらに中国に対する侵略戦争が公然と準備されています。8月7日の台湾での自民党副総裁・麻生太郎の発言は本当に許しがたいものです。「日本、台湾、米国をはじめとした有志の国に、非常に強い抑止力を機能させる覚悟が求められる。戦う覚悟だ」。日本の労働者、台湾の労働者に対して「台湾海峡で中国を相手に戦争をやるということを覚悟しろ」と恫喝していると思います。
 一方でウクライナ戦争は激化の一途をたどり、ゼレンスキーは「戦争は徐々にロシア領土に戻っている」として、モスクワやクリミア周辺の橋・艦艇などへの無人機攻撃を繰り返し、ロシア本土への攻撃をさらに強める構えです。また8月11日には、ウクライナの富裕層から徴兵逃れのための賄賂を受け取っていたとして各地の徴兵担当者33人を解任したと発表しました。金を持っている資本家連中は徴兵を逃れられるが、貧困にあえぐ労働者は徴兵から逃げることができないのです。日本においても自治体による自衛隊への名簿提出が始まっています。この状況を変えていきましょう。
 今年の2月の三里塚強制執行阻止決戦から始まり、5月G7サミット粉砕闘争、7月の汚染水海洋放出反対闘争、8月のヒロシマ闘争は岸田政権を追い詰めています。三里塚現地では反対同盟を先頭に、成田空港拡張反対署名を集め、10月8日の全国集会に向けてビラまきを行っています。何としても南台農地を守り抜くために強制執行阻止の闘いの陣形をつくりだしましょう。8月22日の海洋放出の閣議決定を許さず闘い抜きましょう。
 9・23反戦闘争、10・8三里塚全国総決起集会から、11月19日の全国労働者総決起集会に向かって驀進していきましょう。
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