パレスチナ人民虐殺許すな ガザ侵攻やめろ!反戦デモに立とう

週刊『三里塚』02頁(1122号01面03)(2023/10/23)


パレスチナ人民虐殺許すな
 ガザ侵攻やめろ!反戦デモに立とう

(写真 ヨルダン川西岸・ナブルスで怒りのデモ【10月18日】)

10・7蜂起に表れた怒り

 イスラエルによるガザ侵攻―パレスチナ人民虐殺を許すな。パレスチナ人民の10・7蜂起は、積もりに積もったパレスチナ人民の根源的な怒りの爆発だ。イスラエルは、空爆による無差別殺戮(さつりく)を開始し、ガザの「完全封鎖」=電気や食料、水の供給遮断、武力侵攻=占拠に踏み出そうとしている。歴史を画するジェノサイドだ。不屈に闘うパレスチナ人を支持し、イスラエルの侵略を阻止しよう。
 10・7蜂起は、「アルアクサの洪水」と称されているように、イスラエル・ネタニヤフ極右政権のパレスチナ蹂躙(じゅうりん)に対する反撃である。極右政権の直近のパレスチナ抑圧の象徴が、イスラム教・ユダヤ教両者の聖地であるエルサレム・アルアクサモスクからのイスラム教徒排除・強奪であった。そもそもイスラエルは、暫定自治区とされているヨルダン川西岸地区のパレスチナ人居住の各都市に壁を作って遮断し、入植地を数限りなく増大させてきた。ネタニヤフ政権は、今年7月にも西岸地区への大規模軍事作戦を行い、少なくとも247人を殺害し、約5千人を拘束している。このように、パレスチナ人民にとってイスラエルの耐えがたい抑圧と支配が強行されていたのである。

イスラエルを支える米帝

 このイスラエルを支えているは、米帝である。米帝バイデンは、10・7蜂起を「悪の行動」と罵倒し、イスラエルの報復攻撃を「自衛の権利・義務」と擁護し、「人道的一時停戦」の国連安全保障理事会決議案に拒否権を発動した。イスラエルへの武器輸送を開始し、原子力空母を派遣、海兵隊も合流させてイラン―中東全域を想定した戦争を準備している。
 イスラエルは、欧米帝国主義がアラブ民族主義を抑圧するために人為的に作った軍事基地国家である。とりわけ、米帝が第2次大戦中から石油の独占的支配と新植民地主義体制構築のためにイスラエルの建国と拡大を進めてきた。イスラエル=米帝の度重なる侵略戦争によって、パレスチナ人民は虐殺、追放され、難民となって国を追われ続けてきた。また、パレスチナ解放闘争に対する日常的な白色テロと軍事的・経済的封じ込めが行われてきた。まさに10・7蜂起は、パレスチナ人民の極限的決起だ。
 日本帝国主義は、岸田がSNSでハマスを「強く非難する」と投稿し、イスラエルの侵略と虐殺を事実上擁護し、米帝と一体化している。

戦争進める岸田政権倒せ

 米帝・NATOによるウクライナ戦争に続き、パレスチナ―中東戦争が開始した。これは、米日帝の中国侵略戦争情勢を急速に促進させる。世界戦争―第3次世界大戦危機のその最大の原因は、戦後世界体制の基軸国=米帝の没落である。スターリン主義によってプロレタリア世界革命が歪曲され、それによって延命した資本主義の最後的段階である帝国主義が社会的・経済的にも階級支配を維持できないまでに没落し、死の苦悶(くもん)にあえいでいるのである。
 情勢は、全世界の労働者人民が資本主義を打倒し、権力を獲得し、新たな社会を作る時代に入ったのだ。
 求められているのは、帝国主義本国での巨大な反戦闘争の爆発だ。日帝自身が「戦争主体」となって中国侵略戦争を遂行することで帝国主義として延命しようとしている。10月9〜10日には米日韓合同訓練が行われ、14日からは自衛隊と米海兵隊による国内最大規模の共同訓練「レゾリュート・ドラゴン23」が始まった。イスラエルのパレスチナ侵略戦争反対闘争を闘い、大軍拡・大増税と戦争に突き進む岸田政権を打倒しよう。
 かつて戸村一作三里塚反対同盟委員長は、パレスチナ難民キャンプを訪問し、反対同盟は82年のレバノンでのパレスチナ人民虐殺に抗議するなど連帯を勝ち取ってきた。今こそ、三里塚が全世界の国際反戦闘争の先頭に立ち、パレスチナ人民虐殺を弾劾し、軍事空港粉砕・戦争のための土地収用攻撃を粉砕し、市東さんの農地を守りぬこう。
 全世界で反戦闘争が嵐のように巻き起こっている。戦争を止めるためには、各国で自分たちの利益と支配のために戦争を引き起こすブルジョアジーとその政府を打倒することだ。第3次世界大戦の危機を世界革命に転化しよう。
 11・19労働者集会に結集し、国際反戦闘争の火柱を打ち立てよう。

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