団結街道

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週刊『三里塚』02頁(1128号01面05)(2024/01/22)


団結街道


 東京地裁から特別送達が届いた。公安警察による全学連大会襲撃事件への国家賠償請求訴訟の一審での仮執行宣言付勝利判決後、東京都は30万円を原告の私に支払いたくないので執行停止を申し立て、26万円を担保として法務局に供託していたが、高裁・最高裁を経て「支払わなくてよい」との決定が確定したので担保を取り消すとの通知だった▼公安刑事が「(捜査は)ねつ造ですね」と証言した大川原化工機えん罪事件をめぐる国賠裁判で昨年末、逮捕も起訴も違法との、異例だが当然の判決が出た。国と都は1月10日、破廉恥にも一切の謝罪を拒否して控訴した▼優秀な技術者だった相談役の相嶋静夫さんは勾留中にがんが見つかったが、裁判所が保釈請求をすべて却下したために悪化し治療を受けられずに亡くなった。罪状の否認が保釈されない理由だと知ったお連れ合いは、「ウソをついてでも出てきてほしい」と頼んだ。息子さんは、「(8時間の執行停止しか認められず)何も治療せずに拘置所に戻さなくてはならないのが一番つらかった」と語った▼裁判所が自らの責任にふたをして認めた賠償額はお連れ合いに50万円。息子さん2人に25万円ずつ。獄外にいれば救えたはずの命をいともたやすく奪う理不尽をやるのが国家権力なのだ▼不当弾圧と闘う全人民の未来がかかった闘いとして、星野国賠勝利、大坂正明さん、須賀武敏さんの保釈・奪還を何としてもかちとろう!
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