団結街道

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週刊『三里塚』02頁(1161号01面06)(2025/06/09)


団結街道


 「世界が沈黙する方がはるかに危険だ」。イスラエルのジェノサイドに抗議し、救援物資を積んだ船でガザへ向かっていた環境活動家・グレタさんらが9日、イスラエル軍に捕まった。全世界で弾劾の声が広がっている▼同日、米軍嘉手納弾薬庫地区内にある不発弾保管庫で爆発があり4人が負傷した。上陸前に5160㌧もの砲弾を打ち込み「鉄の暴風」を吹かせた米軍。沖縄戦全体では20万㌧の砲弾が使われ、今なお2千㌧弱の不発弾が埋まる。沖縄戦は終わっていない▼「カンポーヌクェーヌクサー」(艦砲射撃の食い残し)と自らを呼ぶ沖縄戦の生存者たち。敗戦による安堵もつかの間、女性にとっては「新たな戦争の始まり」に過ぎなかった。占領軍による性暴力が頻発したのだ。「復帰」後も「基地の島」の現実は変わらず、米兵による女性暴行事件は今なお続発している▼帝国主義が続く限り沖縄戦は終わらない。日帝はブルジョアジーの反革命的結集のシンボル=天皇を利用し、かつての侵略戦争を美化しながら自衛隊の皇軍化を推し進め、中国への侵略戦争を急ピッチで準備している▼だが結局は国家暴力に頼るほかない天皇制支配は実はもろい。全学連を先頭に逮捕・流血辞さず闘った天皇訪沖阻止の実力決起を見よ。敵の狙いを見事に粉砕し、沖縄の怒りを解き放った。弾圧への怒りは広がり、新たな決起が生まれている。19日、天皇が広島に行く。沈黙はありえない。
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