10・5反戦デモ-10・12三里塚に立とう 石破政権打倒、中国侵略戦争阻止へ 成田軍事空港粉砕!

週刊『三里塚』02頁(1166号01面01)(2025/08/25)


10・5反戦デモ-10・12三里塚に立とう
 石破政権打倒、中国侵略戦争阻止へ
 成田軍事空港粉砕!

(写真 矢嶋全学連委員長の指揮で実力デモ【6月14日】)

 8月26日、8・6広島闘争弾圧で不当逮捕された2人の仲間の奪還を勝ちとった。ビラを破り捨てた男性に抗議したことをもって暴処法違反をでっち上げられた女子学生2人の奪還、天皇の訪沖に抗議し不当逮捕・起訴されていた田丸鴻一郎さんの奪還に続く大勝利だ。中国侵略戦争阻止の内乱的闘いを拡大することで弾圧は必ず打ち破ることができる。改憲・戦争阻止!大行進が呼びかける10・5反戦デモに集まろう。三里塚芝山連合空港反対同盟は8月25日、10・12全国総決起集会の招請状を発した。断固、呼びかけに応え、全国から成田市赤坂公園に大結集しよう。

演習の激化と民間空港使用

 米軍によるイラン地下核施設への先制爆撃は、アメリカ帝国主義・トランプが核戦争を現実に行うことを誰の目にも明らかにした。戦後世界の盟主から没落の危機にある米帝は、その巻き返しをかけた中国侵略戦争に突進している。それは、世界戦争・核戦争として爆発しようとしている。
 今秋の米日両軍の共同演習は、実戦そのものだ。「すでに中国侵略戦争は始まっている」(「前進」夏季特別号)。9月11~25日の「レゾリュート・ドラゴン25」は、過去最大規模となる陸海空の自衛隊1万2300人、米海兵隊など1900人が参加する軍事演習であり、米海兵隊の最新型地対艦ミサイル「NMESIS(ネメシス)」が配備される予定だ。
 9月16~24日に予定される米陸軍と陸自の実動訓練「オリエント・シールド」には初めてオーストラリア軍も参加する。
 石破政権は、中国侵略戦争に突き進むことで政権の延命を図ろうとしている。8月12日には、22年末に策定された安保3文書のうち「国家防衛戦略」と「防衛力整備計画」の改定を大幅に前倒しし、来年末の閣議決定を目指している。中国侵略戦争に向けて空前の大軍拡に突き進む石破政権を、労働者人民の怒りと反戦闘争の爆発で打倒しよう!
 イスラエル・ネタニヤフ政権は、ガザ市を全面制圧する軍事計画を承認。23年10・7蜂起以来、イスラエルに虐殺されたガザ住民は6万2千人を超え、ガザ封鎖・食料搬入途絶による餓死者も増え続けている。パレスチナ人民と連帯し、ジェノサイドに怒りをたたきつけよう。
 帝国主義は、差別・排外主義をあおって労働者人民を屈服させ、戦争に動員する以外に延命の手段がない。闘う在日・滞日人民、障害者、部落民、女性と連帯し、差別排外主義攻撃を粉砕しよう。
 10・5を戦闘的に勝ちとることを確認したうえで、10・12闘争の課題を提起したい。
 第一に、成田空港の軍事使用を阻止することである。まず、この間の民間空港の軍事使用の既成事実化を弾劾しなければならない。①3月25日、長野県松本空港に米軍普天間飛行場所属の輸送機MV22オスプレイ2機が着陸。「軍事使用反対」の地元合意を踏みにじっての強行であった。②さらに同日、米軍F35Bが高知龍馬空港に緊急着陸。機体は整備を理由に、1カ月以上駐機した。③米空軍のオスプレイ1機が7月18日に秋田県の大館能代空港に緊急着陸、24日に岩手県の花巻空港に緊急着陸。④8月10日、鹿児島空港に英軍F35B、1機が緊急着陸。⑤北九州空港などでの自衛隊機のタッチアンドゴー訓練の恒常化。
 日米共同訓練の実戦的強化と軌を一にした民間空港の軍事使用は、せきを切ったように激化している。さらに秋の日米共同実動演習「オリエント・シールド」では、豪軍が新潟空港を使用する計画だ。全国で進む民間インフラの軍事使用を弾劾する広範な闘いと連帯し、三里塚がその先頭に立っている。
 第二に、空港機能強化との闘いである。
 成田空港会社(NAA)は、「第2の開港」と称して機能強化・「新たな成田空港」構想(ターミナル・交通アクセス・貨物地区の再編・強化)を進めている。成田空港の機能強化は、大型輸送機が離着陸可能な3500㍍滑走路を2本(B滑走路の北延伸、C滑走路新設)建設し、運用時間を午前5時から深夜1時(現在は午前6時から深夜0時)に延長する、周辺住民への生活破壊の攻撃だ。
 NAAは、5月にC滑走路建設の本格着工を宣言したが、まったく工事は進んでいない。見切り発車の軒先工事を強行したNAAを徹底的に弾劾しよう。また、航空機騒音被害に騒音訴訟に立ち上がった周辺住民は、毎回の弁論で夜間飛行に対する怒りをぶつけ、NAAを追い詰めている。闘う空港周辺住民と連帯し、農地死守・空港廃港まで闘おう。
 成田拡張の真の目的は中国に対する戦争準備であり、そのための兵站(へいたん)拠点づくりだ。政府は、昨年、全国36の空港や港湾を「特定利用空港・港湾」に指定(今年追加予定で14空港、26港湾の計40カ所に)したが、最大の民間空港である成田の軍事基地化が攻防の焦点だ。沖縄をはじめ全国の反基地闘争と一体で闘おう。

市東さんの南台農地を守れ

 第三に、市東さん耕作権裁判控訴審勝利に向けて決起しよう。
 3月24日、千葉地裁民事第2部・齊藤顕裁判長は反対同盟員・市東孝雄さんに南台農地の明け渡しを求める不当判決を下した。絶対に許すことはできない。齊藤裁判長は、NAAの違法を不問にし、審理を旧地主との契約関係だけに狭めた。そして判決では、「賃貸借契約は面積の記載にとどまり、具体的な場所、範囲を定めるものではない。(耕作場所の)合意が成立した客観的証拠はない」として、市東さんの耕作を無権利だと断じた。
 しかし、「耕作地の面積の記載はあるが、それに応じた場所がない」などということはありえない。市東さんの農地強奪は、戦争のための土地収用、農民つぶしである。全国農民の総決起を巻き起こし阻止しよう。市東さん耕作権裁判は、控訴審に突入する。農地強奪の仮執行を実力阻止する陣形を強力に打ち立てよう。
 動労千葉をはじめとする労組・農民と固く団結し、労農連帯の力で10・12三里塚全国集会を成功させ、市東さん農地死守・成田軍事空港粉砕を勝ちとろう。

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