団結街道

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週刊『三里塚』02頁(1167号01面04)(2025/09/08)


団結街道


 市東孝雄さんが南台農地へ行くために毎日使っていた成田市道(団結街道)の違法な廃道処分の撤回と妨害物の撤去を求めた裁判で、市東さんらの訴えを全面的に退ける極悪判決を出したのが千葉地裁・岡山忠広裁判長だ▼岡山は、成田空港周辺4市町の住民が国を相手取って成田の深夜早朝の飛行禁止を求めた行政訴訟も担当している。9日の裁判の中で岡山は、「カーフューの弾力的運用」や「スライド運用」(C滑走路建設後に実施される予定で7時間の静穏時間が確保されるという)について「よくわからない」と述べた▼前者は「夜の門限を過ぎても追加の金を払えば30分間門限を延長して着陸を許す」というもの。後者は、BとCの滑走路の運用時間を交代で5時から22時(早番)と7時30分から0時30分(遅番・「カーフューの弾力的運用」を含めると1時になる)に分け、空港全体の運用時間を朝5時から深夜1時に延長するもの▼両者とも住民を欺くペテンに他ならない。とりわけ後者は滑走路に挟まれた「谷間地区」の住民や人間の生活リズムを完全に無視している。「どのタイミングで早番と遅番を入れ替えるのか」の住民説明会で出た質問にNAAは全く答えなかった▼「市東さんの憤りは理解する」と付言しながら反動判決を出したのが岡山だ。今回も「国はもう少し丁寧な説明を」と言っているだけのこと。農地死守・実力闘争で空港機能強化を粉砕しよう!
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