横田基地デモ 「統合軍司令部」粉砕へ ゲートに迫り軍事演習を弾劾

週刊『三里塚』02頁(1170号01面02)(2025/10/27)


横田基地デモ
 「統合軍司令部」粉砕へ
 ゲートに迫り軍事演習を弾劾

(写真 スクラムを組み横田基地に肉薄するデモ【18日】)

(写真 航空自衛隊横田基地司令部に申し入れ行動)

 米日の中国侵略戦争阻止! 横田基地=「統合軍司令部」粉砕! 10・18横田反基地デモが大行進東京と三多摩の共催で行われ、100人が集まった。三里塚現地から反対同盟の伊藤信晴さんが現闘と共に駆けつけ、連帯あいさつを行った。(別掲)
 米トランプは今月中にも新たな米国家防衛戦略を策定し、27日の訪日で横田基地へと降り立とうとしている。
 横田基地への「統合軍司令部」新設は、今年3月30日の日米防衛相会談を起点に、その具体化が急ピッチで進められている。米国防総省(現在は戦争省へと改称)のヘグセス長官は「在日米軍を戦闘司令部に再編する」と明言し、その中枢を横田基地に配置しようとしている。在日米軍司令部は「統合軍司令部」への再編を進めるためのローテーション要員の第一陣が8月に横田に到着したとSNS上で発表した。過去最大規模の日米共同の大軍事演習が強行され、今後もさらなるエスカレーションが狙われている。こんなことは断じて許せない。
 基調報告に立った大行進三多摩の大山尚行さんは、中国侵略戦争の司令部=横田基地撤去の闘いを爆発させ、安保を粉砕し、自国帝国主義を打倒しようと熱烈に訴えた。
 連帯発言では、地元の米軍基地に反対する実行委員会、大行進神奈川、大行進東京北部、学生の仲間が、右翼の大音量での集会妨害をはねのけ戦闘的な決意を述べた。
 白ヘルメットを被った部隊を先頭にデモに出発。横田基地第2ゲート前にさしかかると米軍はゲートを閉鎖しており、機動隊はバス3台を並べ妨害。これらを徹底弾劾してデモを貫徹した。
 デモ終了後、再び米軍横田基地の第2ゲート前に再結集した仲間は、航空自衛隊横田基地司令部と在日米軍司令部への申し入れ行動を行った。参加者は、次こそは阻止線を突破し第2ゲートへと進撃する決意を固め、11月集会の歴史的成功を誓い合った。

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(写真 伊藤さんが司令部設置阻止を訴え)

中国侵略戦争阻止を
 反対同盟 白桝 伊藤信晴さん

 10・12三里塚全国集会を急きょ中止というかたちにして申し訳ありませんでした。これは中国侵略戦争へ向けた情勢の激化の中で起きた、勝利に向かっての一つの試練であります。
 私たち反対同盟としては、今回の10・12全国集会は成田空港会社が「来年の3月31日までに用地の取得を何としても貫徹する」と明言するなど、空港機能強化、「第2の開港」攻撃が切迫している情勢の中で、どうしても必要な集会だったと思っています。しかし、それに対する反応はいろいろありますが、この歴史の転換点ともいうべき情勢を真っ向から重く受け止めてがんばっていきたいと思います。
 今日の横田反基地デモは決定的です。中国侵略戦争情勢が激化する中で統合軍司令部の横田への設置は何としても阻止しなければなりません。
 「レゾリュートドラゴン25」においては、岩国基地において巡航ミサイル「トマホーク」の地上発射型ミサイルシステム「タイフォン」が設置され、訓練が強行された後、今も撤収されていないと言われております。
 これは射程が北朝鮮や中国まで届く中長距離のミサイルシステムであります。日帝が言っている「台湾を防衛する」などという言葉はまったくウソであり、中国に対する侵略戦争が構えられていることは明らかです。私たちは本日の闘いを戦闘的に闘いぬこうではありませんか。
 私たち反対同盟の先輩たちは侵略戦争に動員され、そして戦後の厳しい生活の中で、開墾し、切り開いた農地がようやくものになるというところになって、この空港建設の問題に出会ったのであります。反対同盟の「軍事空港粉砕、農地死守・実力闘争」のこの原則は、単にスローガンではなく、反対同盟農民自身の「生きさせろ」の血叫びの声です。日本において今、子どもの9人に1人が貧困で毎日の食事にもこと欠く状況の中にあって、さらに人民を犠牲にしながら戦争体制を築き、侵略戦争でもって延命しようとする日帝を何としても粉砕しなければなりません。今日はみなさんと共に全力で闘いたいと思います。

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